Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第99回目のトークテーマは特別編として「オークス・ステップレース分析」をお届けします。
桜花賞、忘れな草賞、フローラS、スイートピーSなどがどういうレースだったのか、師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
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今井雅宏(以下、今):まず桜花賞は、再三話してるけどタイトなレースで性能差が出やすかったね。
亀谷敬正(以下、亀):締まったペースで中距離向きのスタミナが要求されました。今回には繋がりやすいレースでした。まずステレンボッシュですが、今井さんは桜花賞では本命でしたね。
今:エピファネイア牝馬で、鮮度の高い状態なんで馬群も対応出来る時期だったから。
亀:今回の条件も向いていますね。崩れる要素は少ないです。
今:延長で今回も鮮度が高いしね。馬体減りで頑張った点は若干気になるけど。休養前が太めだったから、前走も全く細くないパドックではあったんだけど、それでも心身が硬くなるリスクはある。だから入れ込んでの減りすぎに注意したいね。延長で好位に行く形が理想になるよ。心身レベルを考えると中枠が競馬しやすい。
亀:ライトバックも血統的にはオークスに向いているので、消す要素は少ないのではないでしょうか?
今:本質的には前半をもっと楽に流れに乗れる方が良いから、延長は向くね。
亀:ただ、前走はそもそも流れに嵌まったというのはありますよね。
今:揉まれたくない馬のハイペース外枠だから、ブレーキを掛けずに差せる展開で、キズナにはピッタリだったね。
亀:ハイペースをタメにタメましたからね。
今:前走より緩い流れの延長は向くけど、後ろに回るショックが嵌まった後なわけだよね。ヴィクトリアマイルのウンブライルも、前走後ろに回るショックで激走した後で精神的な乗りにくさがあって、その中で工夫のない騎乗を選択したから6着だった。それと同じパターンになるよ。ライトバックはごちゃつかない方が良いんで、ばらけるか、内過ぎない枠で気分良く走らせたい。前回よりナイーブになるタイミングなんで。
ヴィクトリアマイルもそのウンブライルが位置取りショック後で、さらに揉まれ弱いマスクトディーヴァが苦手な内枠になってごちゃつくリスクが出てきたから、荒れる気配がして人気3頭を3~5番手評価に下げて、2着馬を対抗にしたんだけど。あのメンバーで1400m質になるような超ハイペースが発生するとは読めなかったよ。アクロバティックな展開すぎてお手上げだったね。
桜花賞に話を戻すと、4着スウィープフィートはどう?