Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第105回目のトークテーマはキタサンブラックの検証です。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
ほとんどの人は知らないキタサンブラックの確信的体重格言
亀谷敬正(以下、亀):パラダイスSはフリームファクシ本命でした。当日はYouTubeのLIVE配信で堀江貴文さん(ホリエモン)と一緒に馬券を買ってたんで、堀江さんも喜んでました。
▼参考/6月23日(日)配信
宝塚記念をリアルタイムで予想!【亀谷競馬サロン×ホリエモンチャンネル コラボ生配信】
今井雅宏(以下、今):8番人気だから美味しいかったね~。僕もオーキッドロマンス本命で単勝6.7倍付いて良かったよ。ただ2着が抜けだったんだ。かなりの雨予報で道悪適性低そうだからね。実はパッと見はフリームファクシに目がいったんだけど(笑)。
亀:短縮ですもんね。
今:ただ、これも道悪が心配で△に下げちゃった。そしたら、あんまり降らなかったね。
亀:東京の馬場が悪くならないのは、前日に読めてましたよ。
今:ええっ、それは教えてくれないと(笑)。それなら確かにフリームファクシは凄く掛かるんで短縮向きで勝負だったね。それとこのレースは当日、単勝爆弾レースになったよ。
亀:というと?
今:断然人気のロジリオンが4キロ減で、好走しても勝ちきれる確率がかなり下がったんだ。他の馬はみんな単勝配当ついてるし、当日は前残り馬場だったしで、特にオーキッドロマンスはメイチ勝負になったよ。
亀:ロジリオンの4キロ減はマズかったですか?
今:3歳でMの量系が連続馬体減りは良くないんだよね。だから予想でも「疲れ心配で減りすぎ注意」って書いておいたんだ。まぁ6キロ以上でないから切り捨てまでは出来ないけど、勝つ可能性は相当落ちた。
短縮で条件も向くし、初古馬戦の鮮度も高いけど、GI・3着後で心身疲労が出れば凡走するタイミングだから。こういうどっちに転ぶか微妙なときは、馬体重で判断すれば間違えないよ。今回は大幅減があれば、疲労が出たシグナルになるからね。
亀:逆にボクはそれを教えてほしかった(笑)。馬体重は大切ですね。フリームファクシも連闘で太めが絞れてきましたよ。
今:増えてれば来ないタイミングだよね。4キロ以上減ってれば逆に好走確率が跳ね上がる。どういう馬体重だと危ないかは前日の段階で確実に分かるんで、馬体重を使わない手はないよ。
日曜東京12Rも、本命はアルプスオジョーにしたけど、やっぱり疲れの懸念はあったんだよね。だからこれには「入れ込み伴う大幅増減注意」って解説しておいたら、実際とんでもなく入れ込んで6キロ減だった。これで疲労が出た可能性は相当高くなったから、対抗で単勝11倍だったトーセンサウダージから勝負になる。
亀:馬単万馬券ですもんね。アルプスオジョーは短縮後の疲労が出るリスクがあるという読みですか?
今:短縮後の中2週で調教が軽いから、当日入れ込んで減ってくると、心身疲労が出た可能性は高くなるステップだよ。疲れさえなければ、鮮度、適性ともにかなり高いんで、だいたい勝つと思うけど。
亀:結果論でなく、事前にどんな馬体重だと危ないか分かるのが面白いですよね。改めて、AIも活用して体系化したいですよね。どういう馬体重なら危ないか。短縮ショック激走後とか、それまでの馬体重の推移とミックスして。
今:なかなか面白そうだね。機械に読ませるパターンも決まってるからね。
亀:はい。20年以上前から続いている競馬の構造なわけですから、AIに抽象的に学習させやすいと思います。
さて、今週はキタサンブラックを検証しようと思います。宝塚記念のソールオリエンス激走もタイムリーでした。まさに今話した、体重の推移でも狙える馬です。
今:単行本に書いてある格言通りだったよね~。