Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第106回目のトークテーマは前回に続きキタサンブラックの検証です。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):前回は、牡馬は馬体重が前走より増えると激走しやすく、減ると勝率、回収率が低くなるということでした。
今井雅宏(以下、今):絶対値でもやっぱり大きい方が良いんだよね。460キロ未満だと複勝回収率40%台だけど、480キロを超えると77%になって、520キロを超えると一気に100%以上になる。
亀:これは凄いですよね~。500キロ以上は単勝回収率150%を超えてますね。しかも520キロ以上は複勝率が49%もあるじゃないですか! 半分近くが馬券に絡んでますよ。
今:47回も機会があってその半分が馬券対象とは破壊的だよね(笑)。
亀:それだけ体力勝負の血統なんですよね。
今:力任せに走らせて体力を全開にすると強いよね。大型馬の短縮も凄くて、牡牝合わせても複勝率で4割あるよ。
亀:芝で500キロ以上の距離変更だと、短縮が単勝回収率567%、複勝回収率169%に対して、延長は単勝回収率14%、複勝回収率48%ですから、もの凄い差がついてますね。短縮で鞍馬Sを勝ったジャスティンスカイも536キロでした。
今:道中で我慢させない競馬向きという傾向が大型馬だと加速している。馬体重は馬の生命リズム、心身状態を如実に表す指標になるからね。あと、リズムという意味で面白いデータがあって、年齢とともに短縮向きになっていくんだ。