Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第115回目のトークテーマはタワーオブロンドン&ミスターメロディの解説を含めた先週の実戦例です。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
今井雅宏(以下、今):早速新種牡馬が2歳重賞に出て来たから、早めにちょっと解説しておこうか。
亀谷敬正(以下、亀):小倉2歳Sにはタワーオブロンドンやミスターメロディも出ていましたもんね。
今:小倉2歳Sはエイシンワンド本命だったけど、相手をタワーオブロンドン産駒(アーリントンロウ)にしてワイドになっちゃったよ。2着にミスターメロディ(クラスペディア)が突っ込んで来たね。
亀:YouTubeチャンネル「亀谷敬正の競馬血統辞典」でも解説したんですが、ミスターメロディは良い種牡馬なんですよ。1200mでは今後も穴を開けてくるでしょう。
今:なるほど、覚えておいて次は獲らないとだね~。
亀:ところでエイシンワンドはどのような理由で本命にされたんですか?
今:ディスクリートキャットで道悪はかなり上手い血統だよね。しかも前走は良馬場の高速上がりで勝ったけど、レースでの走り方とパドックから無類の道悪巧者でさらに前進出来るという判断だった。
ただ、案外当日は馬場が回復したでしょう。だからアーリントンロウも来るだろうと思って、2頭でガツンと勝負したんだけどね。
亀:タワーオブロンドン産駒は道悪が良くないですか?
今:現役時代も走らなかったし、そんなに得意ではないよね。ただ同じタワーオブロンドン産駒のレイピアは、走り方と血統構成から良馬場向きと思って評価を下げたんだけど、アーリントンロウは前走の走りを見て道悪もある程度対応すると判断したんだ。
しかも当日は結構乾いてきたんで、これなら大丈夫と思ったら、想像以上に道悪は走らなかったね~。
亀:タワーオブロンドン自身が軽い馬場巧者でしたもんね。ただ、血統構成からも、そのうち道悪も走る産駒も出てくると思いますよ。
今:基本的にパワー型だもんね。平均して速いラップを踏んで力でねじ伏せるタイプで、特に1400mが合う。こういうタイプは道悪も普通は走るはずで、得意な馬が出て来ても確かにおかしくはないよね。基本は良向きだと思うけど。
亀:今年の新種牡馬はスプリント血統の当たり年になるとサロンで解説しているんですよ。
今:早速上位に新種牡馬がいろいろ来たし、予言通りになってるね(笑)。
亀:今年の新種牡馬はスプリント界の血統構成を一変する可能性があると見てます。それと今の中京芝の道悪1200mは、ノーザンダンサー系や欧州血統が走りやすいのもありましたね。ストームキャット持ちも特に走りやすかった。
今:ディスクリートキャットはストームキャット系で、アーリントンロウはノーザンダンサーが濃いね。天候が不安定だから、これは来週以降も使えそうだ。