Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第121回目のトークテーマは特別編として「天皇賞・秋ステップレース分析」をお届けします。
天皇賞・秋出走馬の前走がどのようなレースだったのか、師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
今井雅宏(以下、今):菊花賞は予想のポイントで取りあげた4頭中3頭が上位独占して、3連複2点目的中だったよ。
亀谷敬正(以下、亀):ボクも当てました。買える馬が他にあまりいないメンバーでしたよね。
▼参考/競馬放送局
双馬、今井、亀谷、TAROらが菊花賞を的中!/先週のMVP
今:特に人気薄だったアドマイヤテラは、この間解説したレイデオロの激走パターンに全て当て嵌まってたから、熱心な読者なら買った人も多かったかな(笑)。「外回り+大幅延長+外枠+牡馬」は、まさに激走パターンだったよ。
亀:「不器用だけどパワーがあって、延長の非根幹距離が合う」と話してましたね。
今:「体力タイプで牡馬との相性が良い」というのもあったし。
亀:「母父がディープインパクト以外のサンデーが良い」にも当て嵌まりました。
今:それと「晩成型」も当て嵌まったから、本当に全部揃ってたね~。逆に同じ2勝クラスの2200mからで、相性の良い阿賀野川特別だったピースワンデュックは最内枠が減点だった。菊花賞で有利な内枠でも、グレーターロンドンだとむしろマイナス要素になる。
亀:そういえば、「グレーターロンドンは揉まれ弱いって」って解説してましたね。
今:MのL系で、相手強化での多頭数+最内枠は乗りにくい。上手くばらけないとね。逆にヘデントールは揉まれ弱いルーラーシップ牡馬の延長外枠だから、この馬も読者なら結構買ってたかな。
馬体重では、アドマイヤテラの4キロ増も良かったよ。予想でも「少しだけ増えて欲しい」と解説したけど、道中物凄い手応えで、武豊も興奮して強引にブン回しちゃったくらいだから(笑)。
前走で絞り込んで少し増える形は、牡馬の長距離延長では理想になるよ。牝馬だと絞り込んだままが良いケースも多いけど、牡馬の延長は体力ストックを最後に少し残しておくと良いんだよね。このタイミングで増えてこないと、追い込みに徹して体力減をカバーする他力本願の騎乗を選択するしかなくなるけど、その場合は流れ任せだしまず勝てない。
亀:菊花賞デーは新潟9Rを勝負レースに推奨して当てましたので、菊花賞もたくさん賭けやすかったです(笑)
今:馬単で240倍付けてるね~。短縮のワンツーだったんだ。
亀:今の新潟も向いていました。勝ち馬の母父は今の馬場が向くヨーロッパ血統の中でも抜けた良血だったので。
さて、天皇賞・秋のステップレースを見ていきましょう。毎日王冠ですが、主流の能力が問われない、非根幹距離の短縮向きになって、ホウオウビスケッツ、シルトホルンに合いました。
今:「前と内」だったしね。2頭ともダッシュ力はそんなにないけど、スムーズに競馬したいタイプで流れが嵌まった。マテンロウスカイも似てるけど、外枠で差した分、2頭に負けたわけだ。こういうタイプの先行馬は相手と枠順に左右される。あと馬体を増やしたいよ。