Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第129回目のトークテーマは特別編として「有馬記念ステップレース分析」をお届けします。
有馬記念出走馬の前走がどのようなレースだったのか、師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):朝日杯FSは「競馬放送局」で公開している予想が素晴らしかったです!
▼参考/競馬放送局
朝日杯FSは今井雅宏の人気薄◎○が激走!/先週のMVP
今井雅宏(以下、今):◎アドマイヤズームで、○が人気薄のランスオブカオスだったから、馬単と3連複万馬券も的中したよ。
亀:勝ったアドマイヤズームはモーリス産駒でした。
今:朝日杯FSでモーリスの相性が悪いのは、オープンからの馬がほとんどだったのもあったんだよね。この時期のモーリスは、ストレスが溜まるとテンションがかなり上がりやすいから。
亀:前回、アルテヴェローチェに関して「いつテンションが上がって暴走してもおかしくないんで、パドックで極端に入れ込みや発汗があると危ない」と仰っていました。
今:そしたらパドックでかなり入れ込んでたでしょう? あれで危なくなった。アドマイヤズームは未勝利からでフレッシュな分、落ち着いて競馬が出来るという読みで、実際パドックも落ち着いていたよ。
ランスオブカオスはシルバーステート得意の「鮮度時の荒れてばらける馬場」だった。揉まれ弱いけど、こういうフレッシュなステップでの荒れ馬場のとき限定で馬群を割れるんだよね。
結果的には週中の雨の影響が残って、阪神JFの1着、3着馬と似たタイプの人気馬(ミュージアムマイル)が2着に突っ込んできたけど。
亀:さて、ここからは有馬記念のステップレースを分析しましょう。まずジャパンC組ですが、ドウデュースは今回も条件が向きそうですよね。今回も緩い流れになりそうで。
今:馬群に取り付きたいから、ジャパンCの回で話したように前半は緩く流れて欲しい。それで密集から馬群を割る形だとしぶとさが活きるよね。上がり勝負の方が疲れの影響が出にくくなるし。まぁそれが前走だったけど。
亀:縦長になったときは乗りにくそうなんですが、今年は逃げ馬がほとんど出られないんですよね。
今:前が飛ばすと、置かれて馬体を併せられないリスクが顕在化しやすいんだけどね。