Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第140回目のトークテーマはコースのポイント分析として、中京芝1200m、1400mを取り上げます。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):スプリングSは◎○▲の3頭のみに印をつけ、そのまま1、2、3着で決まりました。
▼参考/競馬放送局
亀谷敬正がスプリングSを◎○▲で的中!/先週のMVP
今井雅宏(以下、今):おお、それは完璧だったね~。
亀:スプリングSを勝った父が、1、2着馬しかいなかったですから。
今:僕はフクノブルーレイク本命だったけど、道悪の短縮は向くタイプなんだよね。
亀:ですよね! ただ関係者は「道悪が苦手だ」って話してて、それで人気が落ちた面もあるみたいですね。みんな勘違いしてますが、道悪の方が良馬場よりも速く走れる馬なんていないですから。どの馬だって良馬場よりはタイムを落とすわけで、その中でどれがよりパフォーマンスを落とすかを相対的に考えないと意味がないです。それをわかってない関係者や予想家の話を聞いても無駄ですよね。
今:血統もそうだし、前走のパドックとレースをVTRでしっかり確認して、道悪を走るタイプと判断したから本命にしたんだよね。フクノブルーレイクは馬群の中をスルスル動いて、道悪でもパフォーマンスを落としにくい走りだよね。
亀:我々だったらそう見ますよね(笑)
今:ウインブライトは馬群に入れてしぶとさを活かすのが向くのと、道悪適性も高いから、ああ乗るのがベストになるよ。それと金鯱賞も、人気薄だったキングズパレスを本命にしたんだけど。これも「短縮道悪」が上手いから、道悪だと馬群を突けるんだよね。
それと「疲れがなく、フレッシュなときの高齢キングカメハメハ」は結構怖いんだ。ただ佐々木が追い切り乗ってるんで、癖を掴んでブリンカー装着なら前目に行けると思ったら、急遽池添に乗り替わりだもんね~。レース前は「ああ、これでまた後方だよ」って話してたんだよ(笑)。結局躓いて、極端な前残り競馬を大外回ったぶんだけ勝ちきれなかった。
で、今回は今までやってなかったコースのポイントを分析していこうと思うんだけど。まず最初は、ここ2週重賞が行われる中京芝1200m、1400mを見ていこうか。
亀:中京芝1200mはバイアスの激しいコースで内有利のバイアスが発生しやすいです。7番より内は年間でもプラスになりますから。ただ、馬場とペースによっては、外有利のバイアスが発生することもあります。内か外か、極端なバイアスが発生しやすくて、トータルでは内有利が発生しやすいコースです。
今:伸びる場所が偏りやすいから、そこにスッと入れる馬が有利なんだよね。だから短縮より小回り1200mとか、機動力を強化する、活性化の強いステップの馬が結構面白い。秋のセントウルSでアイビスSDからの延長で人気薄だったモズメイメイを買ったんだけど、ああいう伸びるポジションをスッと取れそうな馬を狙う作戦だよね。特に内伸び馬場のときは。
血統面では、MのC要素が強い方が良いよ。内が有利だから、馬群を割れるタイプが合う。