Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第142回目のトークテーマは特別編として「大阪杯ステップレース分析」をお届けします。
大阪杯出走馬の前走がどのようなレースだったのか、師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
今井雅宏(以下、今):日経賞は予想上位4頭が4着以内独占して、馬単74倍と3連単万馬券も当てたよ。
亀谷敬正(以下、亀):それは凄いですね~。ボクも本命マイネルエンペラーでした。アーバンシックは危ないと予想したんですけどね。もう少し雨が降れば、対抗のリビアングラスが残ってアーバンシックは消えたはずなんですが。
今:だよね~。スワーヴリチャードドは酷い道悪はからっきしだし。それか、少し丹内が仕掛けを遅らせて可愛がってくれれば残れたから、3連単ももっと高配当で良かったけど。よくあんな強引な競馬でも勝ったよね。
亀:高松宮記念は本命が勝ちましたが、馬場読みがほぼハズレで相手は抜けました。
今:それなら二人の予想を併せて買えば良かったか(笑)。こっちは予想上位5頭が5着以内独占したのに、本命が4着で空振りだったよ。前にも解説したけど、トウシンマカオは左回りだと不器用だから、外差し馬場のハイペース限定で走るんだよね。土曜が外差しだったから大外に出すのを狙ったら、狭いところに入って加速しきれなかった。
亀:外差しになると読めてたわけですか?
今:土曜がそうだったし、外差し設定の枠順を組んできてたから。差し馬場でペースが緩んだぶん、活性化の弱いナムラクレアでも間に合ったよね。ママコチャは追い切りに騎手が乗らず軽めの調教に終始したから硬さも出なかったよ。エイシンフェンサーは緩ペースなのに意識的に控えたぶんキレ負けした。
それと土曜阪神3Rには驚いたよ。ダート替わりのタイセイディアマン本命だったけど。
亀:単勝9倍つきましたよね。これはボクも買いました。
今:レース前に馬連が50倍近いの見てたんだよね。2着馬も同じくらいの人気だから、馬単は万馬券近いのが当たったと喜んだら、なんと! 馬連よりも配当が低かった。
亀:マニア票とAI投票の仕業ですね。AIは直前に大量買いするんですよね。AIはオッズがないと機能しないんで。あれを規制しないと普通のファンは競馬、止めちゃいますよ。直前に買った場合は控除率を上げるとか。AIの時代がやってきて、今みたいなオッズになるということは5年以上前から言っていて、その対策は時間によって控除率を変えるしかないって言ってるんですけど、誰もその危険性の意味を理解していないんですよね。
今:時間によって控除率を変えるんなら、いっそ控除率を50%でも良いから、スタートしてからでも買えるようにして欲しいね(笑)。好走する位置取りは、ステップとタイプで予め決まってるんで。
亀:海外のブックメーカーだとやってますね。固定オッズなら、発売時間によって払い戻し率が変わるのが当然なので。日本はブックメーカーが禁止なので、時間帯によって控除率を変えるべきなんですよ。そうしないと、今後はますますAI勢の的中比率が上がって、一般の競馬ファンはどんどん馬券買うのを辞めていき、気づいたら売り上げが下がっていた、ってことは十分にあり得えますね。
今:ここからは大阪杯の主要ステップを見ておこう。
亀:中山記念のシックスペンスは内枠の非根幹距離が向くので、今回は延長の根幹距離がどうか。外枠だと乗りにくいですね。