競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「今年もCコース替わりで行われる皐月賞」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今週末は皐月賞が中山競馬場で行われますね。その舞台となる中山芝コース。先週は芝レースが9鞍あり、逃げ1勝、先行6勝、中団1勝、マクリ1勝。Bコース2週目でしたが、相変わらず先行系が優勢。先週金曜までに降った雨の影響で、土曜は少し時計の出方が鈍っていましたが、馬場の乾きとともに速い時計が出るようになっていました。
春の中山開催は今週が最終ウィーク。今週、芝はCコースに替わるので注意が必要です。
3回中山の最終週に組まれている皐月賞は一昨年までBコース3週目で施行されていました。しかし、昨年からCコース替わり週に行われるようになりました。なお、皐月賞がCコースで行われたのは昨年が初でした。
なぜ、皐月賞がCコース施行になったのか。まず基本事項として、芝コースの移動柵は原則として内側から外側へ動かしていく(Aコース→Bコース。Bコース→Cコースなど)運用となっています。
しかし、Cコースの出走可能頭数は一昨年まで17頭でした。ですから皐月賞をCコースで行うことはできなかったのです。
そんな中で一昨年、騎手立ち合いの元、Cコースの芝2000m発走地点にゲートを設置してみたところ、スペース的に18頭取れることが判明。昨年1月に中山の馬場担当者を取材したところ、
「Cコースの出走可能頭数を17頭から18頭へ増やすことについて、騎手側にも理解してもらい了承を得ることができました。中山は連続開催の最終週にGIを実施することから、開催中の天候によっては馬場の傷みが大きくなることもありました。出走可能頭数の懸念事項がなくなったことから、少しでも良い馬場で実施できるように、Cコースを使用することになりました」と話していました。
Cコース替わりだった昨年の皐月賞ウィークは、週の中間雨量が少なく(月曜と火曜に計3.5ミリのみ)、一気に高速化。土曜に行われた1200mの袖ヶ浦特別(2勝クラス)で1分7秒2という好タイムがでたほか、クッション値が10.6と高くなった日曜に行われた皐月賞は1分57秒0で、レースレコード。結果として、マイル経験があった馬や好時計勝ち歴のある馬が上位に来る結果となりました。
では、今年はどんな状態になりそうでしょうか。
