Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第149回目のトークテーマは特別編として「オークス・ステップレース分析」をお届けします。
オークス出走馬の前走がどのようなレースだったのか、師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
今井雅宏(以下、今):先週日曜の東京ダートで800倍当てたよ。対抗で人気薄のカリフォルニアクローム産駒が勝ったんだけど、短縮と東京マイルが合うんだよね。
亀谷敬正(以下、亀):先週の東京ダートは芝も走る血統がよく走りましたよね。
今:軽くて、ほとんど芝みたいだったもんね。
亀:ヴィクトリアマイルはアスコリピチェーノから当てにいって獲りました(笑)。他のノーザンファーム天栄勢は全部来ないとも予想できたので、だったらアスコリピチェーノがほぼ来るだろうし、クイーンズウォークかアルジーヌのどちらかは来るだろうという予想でした。
今:僕も縦目だけど当てたよ。人気馬の中ではあの2頭が枠も含めてピッタリだったね。そういえば昨年のキズナ分析で、一番成長力があるのはクイーンズウォークという話をしてたけど、その通りになったよね~。
亀:ですね。上昇するか、下降するか。そこを読むのが血統の肝ですから。
今:ただ、クイーンズウォークは外枠引いての差しに回る位置取りショックがピッタリだったわけで、その2つがなければ結構危なかったけど。競馬はステップに合った枠と位置取りが大切だから。
亀:そうなんです。クイーンズウォークとアルジーヌはアスコリピチェーノよりは安定感はないな、と考えました。
今:それとコース編で解説した「内枠の短縮は危ない」も、ステレンボッシュに当て嵌まってたよね。
亀:ステレンボッシュとボンドガールは血統のリズムと状態が悪いので来ないと予想しました。
ではここからはオークスのステップレースを見ていきましょう。まずは桜花賞ですが、エンブロイダリーはアドマイヤマーズ×クロフネで持続型なんですよね。今回タメが利くかどうか。
今:将来的にこの条件はどうかだけど、ステップ自体はまだフレッシュなぶん良いんで、外過ぎない中枠で平均速めのラップ、それで軽い降雨があるとコントロールが付きやすくなるよ。
亀:アルマヴェローチェはハービンジャーに牝系がスピード血統なので、条件は合いますね。
今:揉まれ弱いしハービンジャーだから、マイルを連続で2回使ったのは追走面でかなりプラスポイントだよね。外目でスムーズが理想だけど、道悪なら内目で捌く競馬が逆に向くタイプだよ。
亀:リンクスティップは良の切れ味勝負がどうか。母が米国のパワー型なので。
今:長距離適性自体は高いけど、延長はフレッシュ時でないと危ないタイプなんだよね。だからマイルからはプラスも、前走で極端な位置取りショックを掛けたんで乗りにくい。道中飽きないように、中途半端でなくメリハリ付けて乗りたいよ。なかでも捲るのが今回は一番気持ちを持続しやすい。それと道悪だと物理的に上手いのと、飽きにくくなってプラスになる。