毎週日曜日更新の当連載『フロントライン』は、現代競馬のキーマンとも言えるノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏に、競馬に関するさまざまなお話を伺うロングインタビューコラムです。聞き手:亀谷敬正。
▼今回の主なトークテーマ
・宝塚記念振り返り、レガレイラには痛恨の豪雨
・新馬戦2週目の振り返り、人気馬の敗因分析
・3頭出走予定の七夕賞最新情報
・今週末デビュー予定の2歳馬最新情報
宝塚記念振り返り、レガレイラには痛恨の豪雨
――今回は宝塚記念の振り返りからお願いします。直前の雨、凄かったですね。
木實谷:当日は東京競馬場にいたのですが、画面を見たらめちゃくちゃ雨が降っているから、何事かと思いましたよ。レガレイラ、調子良かったのですが……、残念です。
――やはり雨の影響は大きかったですか。
木實谷:はい。もう完全に「内前」の競馬になってしまいましたよね。当日の4Rに同じ芝2200mの未勝利戦があって、勝ち馬がずっと外に進路をとっていたので、「これは良いな」と思っていたのですが。あのゲリラ豪雨で完全に終わりました。
――レース前の当欄では、昨年と同じローテでも順調度としては今年の方が上とのことでしたが。
木實谷:昨年より明らかに良かったと思います。残念ながら、ツキがありませんでしたね。
新馬戦2週目の振り返り、人気馬の敗因分析
――続いて、新馬戦2週目の結果を振り返っていただきます。13日の東京芝1600戦は2番人気のユタライトが6着でした。レース前の当欄では、「ちょっとまだ子供っぽいところはあるが、十分動けると思います」ということでした。
木實谷:能力的にはあんなに負ける馬ではないのですが、最後にバテてしまったところを見ると、少し使うのが早かったかもしれません。しっかり乗り込んで、次走は8月の新潟で変わり身をお見せしたいと思います。
――同日の東京芝1400m戦は1番人気のエコロナインが5着でした。
木實谷:こちらも結果的には、もう少し良い状態で送り出せたかもしれません。次走は先生(加藤征弘調教師)にお任せなのですが、勝てる馬だと思いますよ。
――14日(日)の東京ダ1400m戦は1番人気に推されたスターフラッシュが2着でした。稍重の馬場とはいえ、新馬戦にしては前半からかなり速いペースで流れて、それを積極的に追走する形でした。
木實谷:正直、もったいなかったです。逃げ馬を追っかけてしまってバテちゃいました。上がり38秒2ですもんね。勝ち馬と上がりの時計が1.7秒も違うのですから。展開の綾だけで、勝てる能力はあったなと思います。
――2番人気5着のディルイーヤは、レース前の当欄でゲート試験合格に時間が掛かったことを教えていただいていましたが、レースでも出遅れてしまいましたね。
木實谷:ゲートが心配だったのですが、駐立こそ我慢できたものの、出脚がつかず…。その後も砂を被ったり、能力を出し切るには厳しい状況だったと思います。
――同日の東京芝1600m戦は1番人気に推されたレッドインサイトが5着でした。
木實谷:懸念していた折り合い面の不安が出てしまいました。一番想定される最悪の展開になりましたね。残念ながらレース後に骨折が判明して、休養することになりましたが、勝てる能力はある馬ですので、無事に戻ってきて欲しいと思います。
3頭出走予定の七夕賞最新情報
――ここからは今週末のレースについて伺います。七夕賞にはカラマティアノスとバトルボーン、クリスマスパレードの3頭が出走を予定しています。カラマティアノスは中山金杯を勝った芝2000mに戻ります。
