毎週日曜日更新の当連載『フロントライン』は、現代競馬のキーマンとも言えるノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏に、競馬に関するさまざまなお話を伺うロングインタビューコラムです。聞き手:亀谷敬正。
▼今回の主なトークテーマ
・スタースポット、コンテミュールなど評判馬が初陣V
・アンゴラブラック&ボンドガール出走のクイーンS最新情報
・今週末デビュー予定の2歳馬最新情報
スタースポット、コンテミュールなど評判馬が初陣V
――今回は7月1週目の新馬戦振り返りからお願いします。まず、7/4(土)の福島芝1800m戦は、スタースポット、グルドロッティンのワンツーフィニッシュでした。
木實谷:勝ったスタースポットは、鞍上の坂井瑠星騎手も追い切りの段階からすごく褒めていましたし、感触通りだったのではないでしょうか。まだ少し余裕がある感じだったので、使われて更なる上積みも楽しみです。
――スタースポットは2024年のノーザンファーム・ミックスセールで3700万円(税抜)でしたよね。好調なエフフォーリア産駒ですし、今年のセレクトセールだったらいくら付いたんでしょうね?(笑)
木實谷:そうですね、2億円を超えたかもしれないですよね(笑)。
――当時はエフフォーリア自体が過小評価でしたからね。
木實谷:そうですよね。
――2着グルドロッティンについてもお願いします。
木實谷:3番人気ではありましたが、正直人気がなさすぎだったと思います。自信はありましたし、スタースポットかグルドロッティンのどちらかが勝つと思っていました。勝てなかったのは立ち回りの差ですかね。あとは、少し適性がダートっぽい感じもあったので、その辺の差が出たかもしれません。
――将来的はダート路線も視野に?
木實谷:悩ましいですよね。いずれはダートでもという思いもあるのですが、新馬戦の内容も良かったですし、次走も芝を本線に検討していくことになるのではないでしょうか。
――母は南関東で重賞(ローレル賞)を勝ったブロンディーヴァですね。この馬に出資するようなファンはダート使って欲しいと思っているような…。
木實谷:幸いレース後は大きなダメージもなく乗り出せていますので、芝・ダートどちらに出走するにせよ、良い状態で送り出せるように取り組んでいきます。
――同じ日のダ1700m戦はコンテミュールが逃げ切り勝ちを決めました。
木實谷:当初は東京のダ1400mを予定していたのですが、結果的にここを使うことになって、無事に勝てて何よりです。新馬戦としては時計も速く、道中も厳しいペースでしたし、田中博康厩舎のゴドルフィンの馬(クロダテ)を凌いだのですから、大したものです。
――コンテミュールはルヴァンスレーヴ産駒ですが、体力の完成度は早かったのですか?
木實谷:完成度が早いというより、結構気の良いタイプですね。使った後のハミ掛かりや、砂を被った場合の対処など、いろいろと乗り越えていくべき面はありますが、気をつけて進めていきたいと思います。
――7/5(日)の福島芝2000m戦も、エスクアドラ、プリンキパトゥスのワンツーフィニッシュでした。勝ったエスクアドラは後方から徐々にポジションを押し上げる形での差し切りでした。
木實谷:返し馬で引っかかっていて心配したのですが、逆に今度はゲート入りの段階から怖がりなところを見せて、ゲート入りを躊躇したり、 出てからも前の馬を気にしてしまって、色々と精神面での課題が出てしまいましたね。
とはいえ、最後はあの内容で勝つのですから、力はあるなと感じました。今後は平常心でレースに臨めるよう、取り組んでいきます。
2着のプリンキパトゥスに関しては、トモが緩い分だけゲートの進みが悪かったのですが、勢いがついてからは楽にコーナーを回ってきましたし、初戦としては十分な内容だったと思います。
アンゴラブラック&ボンドガール出走のクイーンS最新情報
――ここからは今週末の出走馬について伺います。クイーンSにはアンゴラブラックとボンドガールの2頭が出走を予定しています。アンゴラブラックはアイルランドT、中山金杯と連続2着ながら、ここ2走が二桁着順です。
