毎週日曜日更新の当連載『フロントライン』は、現代競馬のキーマンとも言えるノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏に、競馬に関するさまざまなお話を伺うロングインタビューコラムです。聞き手:亀谷敬正。
▼今回の主なトークテーマ
・新潟、札幌開幕週の新馬戦振り返り
・注目のダノンダックス、デビュー戦は2着
・新潟2歳S、レッチュベルク最新情報
・今週末デビュー予定の2歳馬最新情報
新潟、札幌開幕週の新馬戦振り返り
――今回は新潟、札幌開幕週の新馬戦振り返りからお願いします。7/25(土)の新潟芝1600m・牝はセプタードアイル、トルタパスカリーナのワンツーフィニッシュでした。
木實谷:勝ったセプタードアイルは追い切りでもそうだったのですが、やはり加速までに少し時間かかるタイプでしたね。一旦、外の馬に出られてからも、またグイッと盛り返したように頑張ってくれました。
2着のトルタパスカリーナは1枠1番ということでハナに立つ形を選択したのでしょうが、行ったなら勝ち切って欲しかったというのが正直なところですね。ただ、一旦前に出られてからまた盛り返したように、能力はあると思います。あの形だと飲み込まれて4着の可能性はあったと思いますので。
――同じ日の札幌ダ1700m戦は、1番人気に推されたホウオウシュウが2着でした。
木實谷:勝った馬(レガメデルヴェント)が大差勝ちで、かなり強かったですから、現状としては頑張ってくれたんじゃないでしょうか。血統的に少し煮詰まりやすいタイプなので、ここからうまく間隔を空けながら成長を促しつつ使っていけば、当然すぐ勝てると思いますし、上のクラスでも期待できると思いますよ。
――煮詰まりやすいタイプというのは、具体的にどのような感じなのでしょうか?
木實谷:気持ちが先走りやすいんですよね。急かされることで、どんどん先走る方向に行っちゃうので、中1週、中2週で使ってしまうと、ちょっと良くないパターンになりそうな感じですね。
――このような場合は、牧場やノーザンファーム天栄などに戻すのですか? 戻さず厩舎に滞在でも大丈夫なのでしょうか?
木實谷:厩舎でも馬がちゃんとリラックスできていれば大丈夫ですよ。
――トレセンの厩舎と例えばノーザンファーム天栄とだと、馬のリラックス具合というか、様子は変わるものでしょうか?
木實谷:違いますね。具体的に何が違うかって言われると難しいのですが、馬を見ていると違いますね。何が違うのかは馬に聞いてみないと分かりませんが(笑)、周りの馬の空気感とかでしょうか。
あと、トレセンだと、それぞれの都合で人も馬もひっきりなしに動いていますから、外厩の方が静かに感じるのかもしれません。
注目のダノンダックス、デビュー戦は2着
――続いて7/26(日)の新潟芝1600m戦ですが、注目を集めたダノンダックスが2着でした。
