毎週日曜日更新の当連載『フロントライン』は、現代競馬のキーマンとも言えるノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏に、競馬に関するさまざまなお話を伺うロングインタビューコラムです。聞き手:亀谷敬正。
▼今回の主なトークテーマ
・毎日王冠、京都大賞典の振り返り
・東京開幕週新馬戦、ヴァルカモニカ7馬身差V
・レガレイラ、天皇賞・秋で巻き返しを狙う
・今週末デビュー予定の2歳馬最新情報
毎日王冠、京都大賞典の振り返り
――今回は毎日王冠の振り返りからお願いします。レイニングが4着、レガーロデルシエロが10着でした。
木實谷:レイニングに関しては、元々の力を考えれば、これぐらいは走れる馬です。1週前追い切りで結構遅れてしまい、動きがちょっと芳しくない印象だったので、そのあたりが整っていれば、際どい勝負まで持ち込めたのではないかというのが正直なところですね。ただ、今後に向けて手応えは掴めました。
レガーロデルシエロはエプソムCの再現を狙いたいということで、後方で溜める形でしたが、この日はそのような形では難しい馬場でしたね。
――同日の京都大賞典ではヘデントールが5着。スムーズだったら際どい勝負になっていたような印象ですが。
木實谷:ゲートを出てから、良くも悪くも渋くなっているというか。とはいえ、上がりは最速でしたし、進路がスムーズだったら際どかったと思います。前半からちゃんとハミを取って走れるようにしないといけないですね。
東京開幕週新馬戦、ヴァルカモニカ7馬身差V
――続いて、東京開幕週の新馬戦も振り返っていただきます。10/3(土)の東京芝1800m戦はヴァルカモニカの7馬身差圧勝でした。これは強かったですね。
木實谷:そうですね。良くも悪くもこの血統らしく、最初から全速力で走った感じですね。能力はもう間違いないと思いますので、今後は精神面のコントロールを含め、いかに能力を発揮できるようにしていくかですね。
――牝馬ですし、来春はオークスですか?
木實谷:新馬の内容であれば期待しちゃいますよね。とはいえ、次回以降は使うごとに馬の気持ちも入ると思いますので、道中での力みなどがポイントになりそうです。そのあたりに関しては、宮田調教師と方針を擦り合わせながら調整を進めていきたいと思います。
――宮田厩舎の2歳馬といえば、8月の新潟でデビューしたアトミックリーチがトレセンに戻っていますよね?
木實谷:東京の後半を予定しています。新馬戦は結構レベルが高かったと思っていますので、同じくらい走れれば十分チャンスはあると思いますよ。
――10/4(日)の東京ダ1600m戦は1番人気に推されたタイザンフクンが12着に終わりました。
木實谷:デビューが1週延びた影響があったのかもしれませんが、追い切りの段階から時計も出なくて、ちょっとハミ取りが心配だなと思っていました。その心配が当たってしまいましたね。次回はしっかり前進気勢が出るように作っていく必要があると思っています。
――同じ日の東京芝1600m・牝は1番人気のジョーティスがハナ差でデビュー勝ちを飾りました。
木實谷:よく差してくれました。ちょっと届かないかなと思いましたが、最後の脚はルメール騎手もすごく褒めていました。体はまだ余裕があったと思いますので、上積みは大きいと思いますよ。
レガレイラ、天皇賞・秋で巻き返しを狙う
――ここからは今週出走予定の馬について伺います。29日(木)に門別競馬場で行われるエーデルワイス賞に2頭を予定しているようですね。
