競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「昨年8月にクッション砂を入れ替えた船橋ダート」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今週月曜から開催が始まった船橋競馬。今開催の大注目は5月5日(火曜)に行われる“かしわ記念”ですが、8日(金曜)まで開催がありますから、注目している方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は4月初旬、船橋競馬場のダートコースを取材してきました。
その情報をお伝えする前に、基本情報を押さえておきましょう。
かつて船橋競馬場では青森県六ヶ所村産の砂を使っていましたが、2020年11月に宮城県大和町産の砂に変更。その後、良質な砂が入手困難になったため、2022年11月からは西オーストラリア州アルバニー産の珪砂が採用されました(砂厚は11㎝)。
この砂は園田、姫路、門別、大井競馬場でも採用されており、見た目が白いです。
2022年にアルバニー産の白砂に変えるタイミングで、1983年以来となる路盤全面改修も実施されました。実はその路盤材には、「ナイター競馬の美観を重視し、アルバニーの白砂が映えるように、路盤材も白いものを採用したい」という船橋競馬場の希望で、山口県産の白い石灰岩ダストが採用されました。
レースで馬が走ったり、ハロー車が入る事で路盤材と砂が少しずつ混ざるため、路盤が黒い素材だと、だんだん白い砂がグレーになってしまいます。しかし、船橋のダートは今でも白さをキープできていますよね。
「それは間違いなく、白い石灰岩ダストの効果ですね」と船橋競馬場の馬場担当者は話していました。
また、これがとても大切な情報なのですが、昨年のJBC開催前の8月に、クッション砂をすべて新しいアルバニー産に交換したそうです! 船橋ダートの全砂交換は2022年11月以来では初となります。
続いては走破時計について。2022年秋に路盤を改修した当時は1周で1秒くらい掛かっていましたが、徐々に落ち着いていきました。しかし、最近はまた少し時計が掛かる状況になっていますよね。個人的にはその理由として、昨年8月の砂入替が影響しているのではないか、と考えています。
また、前々開催(3月9日~13日)は逃げ馬が不振で、外からの差し馬が活躍していた印象でしたよね。それが、5日間かなりの雨が降り、道悪で行われた前開催は、逃げ馬や先行馬が活躍して、荒れたレースが多かったです。
これには何か要因があるのでしょうか? 馬場担当者がとても興味深いお話を教えてくれました。
