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栗山求の海外競馬トピックス 01/06 (木)

ブリーダーズCマイル、スプリント/栗山求の海外競馬トピックス

11月5日、6日にアメリカ西海岸のデルマー競馬場でブリーダーズCが行われた。今回振り返るのはマイル、スプリント。

■マイル(G1・芝8ハロン)
逃げ馬の直後の3番手を追走したSpace Bluesが、直線で難なく抜け出して2・1/4馬身差で快勝した。勝ちタイムは1分34秒01(Firm)。(※レース映像)

アイルランド産馬のイギリス調教馬。ゴドルフィン(馬主)、チャーリー・アップルビー調教師、ウィリアム・ビュイック騎手のトリオは、ターフのYibir、ジュヴェナイルターフのModern Gamesと合わせて今シリーズ3勝目となった。2021年は他に、Adayar(英ダービー、キングジョージ六世&クイーンエリザベスS)、Hurricane Lane(愛ダービー、パリ大賞、英セントレジャー)が欧州のビッグレースを暴れ回っており、ゴドルフィン、アップルビー、ビュイックのトリオが欧米で大きな存在感を示した一年だったといえる(Adayarの英ダービーはカービー騎手)。

ブリーダーズCを勝ったSpace Blues、Yibir、Modern Gamesの3頭は、いずれもDubawi産駒。同馬はダーレーのエース格の大種牡馬で、イギリスのダルハムホールスタッドに繋養されている。これまでにPostponed(キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、ドバイシーマクラシック、コロネーションC、英インターナショナルS)、Yibir(BCターフ、モーリスドゲスト賞)、Poet’s Voice(クイーンエリザベス二世S)、Night of Thunder(英2000ギニー、ロッキンジS)、Wuheida(BCフィリー&メアターフ、マルセルブサック賞)、New Bay(仏ダービー)、Al Kazeem(エクリプスS、プリンスオブウェールズS)、Lucky Nine(香港スプリント)など多くの活躍馬を出している。マクフィ(英2000ギニー、ジャックルマロワ賞)とモンテロッソ(ドバイワールドC)はわが国で供用された。

Dubawiはディープインパクトと同い年なので2022年に20歳を迎えた。今年も元気に種付けを行う予定で、種付け料は邦貨換算で約3900万円(25万ポンド)。約3100万円(20万ポンド)のFrankelを抑えて欧州トップの座についている。

母の父NoverreはサセックスS(英G1・芝8ハロン)を勝ったマイラーで、アラジ(カルティエ賞年度代表馬、エクリプス賞2歳牡馬チャンピオン)の半弟にあたる良血。Le Havre(仏ダービー)の父として知られている。

3代母High Spiritedは、In the Wingsやハンティングホークの母High Hawkの全妹にあたる。母方にIn the Wingsを持つDubawi産駒は、Wuheida、Too Darn Hot、Old Persian、Left Hand、Lah Ti Darなど活躍馬が目白押し。Space Bluesの配合はそれらとよく似た形となる。Shirley Heights 4×4、Sunbittern 5×4がこのニックスの核心部分だ。


■スプリント(G1・ダ6ハロン)
中団を追走したAloha Westが直線で大外から伸び、ゴール直前でDr.Schivelをハナ差とらえた。勝ちタイムは1分08秒49(Fast)。(※レース映像)

4歳となった今年2月に遅いデビューを迎え、重賞初挑戦となった前々走のフィーニクスS(米G2・ダ6ハロン)で2着と健闘。今回はJackie’s Warriorが圧倒的人気を集めるなか、9頭立ての4番人気でレースに臨み、大外から見事に差し切った。通算成績は9戦5勝。

父ハードスパンは2021年の米サイアーランキングで第9位。父Danzigの最晩年の活躍馬(26歳時の種付け)で、コンスタントに活躍馬を出し、母の父としても成功している。日本ではマル外として走ったサマリーズが全日本2歳優駿(Jpn1)を制し、1年だけリース供用された際の種付けで誕生したメイケイダイハードが中京記念(G3)を勝った。基本的にダート向きで、日本ではダ1400mとダ1800mがベスト。

母Island BoundはウィニングカラーズS(米G3・ダ6ハロン)の勝ち馬。母の父Speightstownは、モズスーパーフレアやマテラスカイの父であることからも分かるように、豊かなスピードを伝える。母の父としてもVekoma、ミスチヴィアスアレックス、Laobanなどを出して好成績を挙げている。4代母Katie Loveはオジジアンの半妹にあたる。

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栗山求 近影

栗山求

1968年生まれ。大学在学中の1989年に競馬通信社入社。血統専門誌『週刊競馬通信』にコラム「血統SQUARE」を7年間連載しつつ編集長を務める。1997年に退社後はフリーランスに。編集者や執筆者として携わった雑誌・書籍は数知れず。2010年に株式会社ミエスクを立ち上げて代表取締役に就任。翌年から血統・配合の競馬総合サイト『血統屋』の運営を開始し、牧場・馬主向けの配合コンサルタント業を本格化させる。2012年から『パーフェクト種牡馬辞典』(自由国民社)を望田潤氏らと共同執筆で上梓。2016年に『血統史たらればなし』(KADOKAWA)を刊行。月刊誌『優駿』(JRA)やクラブ法人の会報各誌に連載を持ち、『KEIBAコンシェルジュ』(グリーンチャンネル)などのテレビ出演もこなす。

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