2020年11月1日の開催を最後に大規模な改修工事を行っていた京都競馬場が22日、いよいよグランドオープンを迎えます。
2025年の開設100周年に向けて、スタンド、パドック、ウィナーズサークル、厩舎、馬場を含む施設全体が一新された「センテニアル(100年の)・パーク京都競馬場」。三冠馬誕生の地として積み重ねてきた100年の歴史と、次の100年に向けた未来への希望を実感する素晴らしい舞台に、先週、潜入視察してきました。
今週と来週の2週にわたって、あいにくの雨の中で撮影しまくった画像とともに、当コラムらしくマニアックなリポートをお届けします。まず今週は「ファンエリア編」です。
(1)三冠ゲート~三冠馬メモリアルロード
画像上…新スタンド「ゴールサイド」には「シンザンゲート」改め「三冠ゲート」から入場するのが便利。ゲートをくぐると、牡馬8頭、牝馬6頭の14頭の三冠馬たちのパネルがお出迎え。
画像中左…遊歩道「三冠馬メモリアルロード」の入り口には京都競馬場の象徴のひとつ「シンザン像」が鎮座。
画像中右…ディープインパクト像。背後の高架を京阪電車が頻繁に往来。
画像下…アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクト。2020年のJCで競演した新米の三冠馬。
(2)新旧パドック
画像上…新パドックの売りは360度パドックを取り囲む「パドックリング」。パドックビジョン側から見ると、こんな感じ。
画像中…スタンドから見て新パドックの左側にある円形の芝生広場は旧円形パドックの跡地。
画像下…「コントレイル像」が見守る憩いの場。
(3)モチノキ時計
そんな旧パドックの中心に陣取っていたモチノキは、新パドックへの引っ越しも検討されたものの老朽がはげしく断念。「ゴールサイド」2階の来賓受付横にある「モチノキ時計」は、往時の姿で円形パドックの記憶を伝え、未来への時を刻んでいく。
(4)飲食店
新スタンド「ゴールサイド」はレストランや売店も充実! 世界に冠たるカレーハウス「ココイチ」(3階)、同じく3階にある餃子飯店「こがね」、4階の指定席の背後にあるビアスタンド「1 George」は、オープンしたら必ず伺おうと心に誓った3店舗。
次回は「バックヤード編」をお届けします!
グランドオープン! 京都競馬場潜入リポート ~ファンエリア編~/大澤幹朗の競馬中継ココだけのハナシ
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大澤幹朗
1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。