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競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
2026/04/30 (木)

第152回ケンタッキーダービーのモーニングライン/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ

競馬キャスター・大澤幹朗氏がお届けする、知れば競馬の奥深さがより味わえる連載『競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ』。

今回のテーマは、日本時間5/3(日)に行われるケンタッキーダービーのモーニングライン(想定オッズ)、ならびに有力馬の戦績紹介です。



「The most exciting two minutes in sports(あらゆるスポーツの中で最もエキサイティングな2分間)」といわれるケンタッキーダービー(G1/チャーチルダウンズ競馬場D2000m)が日曜朝に迫ってきました。

今年もUAEダービー(G2)を勝ったワンダーディーン(栗東・高柳大輔)と、伏竜Sを勝ったダノンバーボン(栗東・池添学)の2頭の日本調教馬が参戦し、海外馬券発売も行われます。

今回は、主催者から発表されたモーニングライン(想定オッズ)を参考に、有力馬を近年の傾向にも照らし合わせてみようと思います。4/16に公開した「ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー終了!」と合わせて参考にしてください。

3つのG1を含む4戦無敗の2歳王者テッドノフィーや、重要プレップのリズンスターS(G2)勝ち馬パラディン、レベルスS(G2)勝ち馬クラスプレジデントといった、当初有力視されていた馬たちが故障で戦線を離脱するなどしたため、今年は混戦ムードとなりました。モーニングラインの1番人気は、5.0倍というオッズで1.レネゲイド(T・プレッチャー)です。

最後方からの競馬で2着に4馬身差をつけ完勝したアーカンソーダービーが高く評価され、コマンドメントやファーザーアドゥといった他の有力馬にも騎乗していたI・オルティスJrがレネゲイドを選んだことも人気を後押ししています。

I・オルティスJrは北米チャンピオンジョッキーに過去6回輝いていますが、ケンタッキーダービーは未勝利。2019年には1番人気のインプルーバブルに騎乗し4着、2022年は今回と同じケンタッキーダービー2勝のT・プレッチャーが管理する5番人気モードニゴールに騎乗し5着でした。

レネゲイドの父は2年連続3頭の産駒がケンタッキーダービー馬となっている7年連続北米リーディングサイアーのIntoMischiefです。

7.0倍の2番人気は、6.コマンドメントと18.ファーザーアドゥのB・コックス厩舎の2頭が並びました。

ファウンテンオブユースS(G2・D8.5F)とフロリダダービー(G1・D9F)を連勝。ケンタッキーダービーではL・サエス騎手が騎乗するコマンドメントもIntoMischief産駒の追い込み馬。フロリダダービーの連対馬は過去10年で4勝しています。

一方、ブルーグラスS(G1・D9F)で後続に11馬身差をつけ大楽勝したファーザーアドゥの父は2016年のケンタッキーダービー3着馬ガンランナー。ガンランナー産駒は一昨年シエラレオーネが2着になっています。騎乗するのは、過去ケンタッキーダービーを3勝している54歳のJ・ヴェラスケスです。

なお、2021年に管理するマンダルーンが繰り上がりでケンタッキーダービーを制しているB・コックス調教師は、2番人気タイの評価を受けている2頭の他、AWのジェフルビーS(G3)の勝ち馬20.フルエフォート(21.0倍)も出走し、今回のケンタッキーダービーは合わせて3頭出しです。

続くのは4番人気と5番人気には、前述の通りケンタッキーダービーと相性が良いフロリダダービーの2着馬と3着馬が評価されました。人気順はフロリダダービーの着順と逆で、勝ち馬コマンドメントとハナ差2着だった9.ザプーマ(G・デルガド)が11.0倍、前2頭から半馬身差の3着だった12.チーフワラビー(W・モット)が9.0倍です。

Constitution(父Tapit)産駒のチーフワラビーの鞍上はJ・アルバラードで、去年の優勝馬ソヴリンティと同じトレーナーとジョッキーのタッグです。また陣営が今回初めてブリンカーの着用を表明したことも話題となっています。

一方、ザプーマもTapit系種牡馬Essential Qualityの産駒。2走前のタンパベイダービー(G3・D8.5F)では、前述のファーザーアドゥを2着に下して勝利しているほか、3走前のサムFデービスS(L・D8.5F)では勝ち馬レネゲイドから1.0秒差の3着に入っています。

6番人気には、16.0倍のオッズで2頭が並んでいます。サンタアニタダービー(G1・D9F)の勝ち馬8.ソーハッピー(M・グラット)に騎乗するのは、4年ぶり29回目のケンタッキーダービー騎乗で過去優勝2回の60歳マイク・スミスです。

一方、ルイジアナダービー(G2・D9.5F)で16.パブロヴィアンとのマッチレースを制して勝利した15.エマージングマーケット(C・ブラウン)には、北米屈指のジョッキー、F・プラが騎乗します。

日本馬は、引き続き西村淳也騎手とのコンビで臨む7.ダノンバーボンが21.0倍の8人気タイ。一昨年、テーオーパスワードが5着だった高柳大輔調教師が管理し、フォーエバーヤングで3着だった坂井瑠星騎手と新コンビを組む10.ワンダーディーンは31.0倍という評価になっています。

最後に、モーニングラインの評価は31.0倍と高くないものの、血統や臨戦過程から個人的に狙ってみたい穴馬を1頭。

女性トレーナーのシェリー・ドゥヴォーが管理する19.ゴールデンテンポは、ケンタッキーダービーに強いCurlin産駒で、ケンタッキーダービー上位馬を多く出しているリズンスターS(G2・D9F)とルイジアナダービー(G2・D9.5F)で連続3着しています。

鞍上はドバイワールドカップをマグニチュードで制して勢いのあるJ・オルティス。外枠ですが、去年の3着馬バエザ(日本では5番人気)は19番ゲート、2022年にアップセットを起こしてレースを制したリッチストライク(日本ではブービー人気)は20番ゲートでしたので、面白いのではと思っています。

今年もグリーンチャンネルの中継で進行を担当させていただきます。大型連休中の日曜日、少しだけ早起きしてお楽しみください!

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大澤幹朗 近影

大澤幹朗

1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。

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