競馬キャスター・大澤幹朗氏がお届けする、知れば競馬の奥深さがより味わえる連載『競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ』。
今回のテーマは26日にシャティン競馬場で行われるクイーンエリザベス2世カップ、チャンピオンズマイル、チェアマンズスプリントプライズの有力馬紹介です。
26日、シャティン競馬場ではクイーンエリザベス2世カップ、チャンピオンズマイル、チェアマンズスプリントプライズの3つのG1競走が行われる香港チャンピオンズデーが開催されます。今年は3レースに合わせて6頭の日本調教馬が参戦。海外馬券発売も行われます。
▼チェアマンズスプリントプライズ(芝1200m)
「チェアマンズスプリントプライズ」は、マイラーズCの直後、日本時間の15時35分発走予定。高松宮記念で連覇を果たしたサトノレーヴ(牡7/ 美浦・堀宣行)が今年も参戦します。
言わずもがな、レースの主役は地元のカーインライジング(セン5/D・ヘイズ)です。前哨戦の香港スプリントC(G2)ではZ・パートン騎手がノーステッキでレコードを更新する圧勝。自身が持つ香港競馬のに連勝記録を「19」に伸ばしました。20連勝でのレース連覇は濃厚です。
カーインライジング以外の地元勢では、前哨戦の香港スプリントCを含め、目下3戦連続でカーインライジングの2着となっているヘリオスエクスプレス(セン6/J・サイズ)や、香港スプリントCの3着馬で、暮れの香港スプリントで2着と健闘したレイジングブリザード(セン7/J・サイズ)、暮れの香港スプリントと、1月のセンテナリースプリントCがいずれも3着だったファストネットワーク(セン6/C・イプ)らが、「カーインライジングの2着」を狙います。
一方、4回目の香港遠征となるサトノレーヴ。同じく高松宮記念を勝利して臨んだ去年のチェアマンズスプリントプライズはカーインライジングの2着でしたが、今年も鞍上は去年と同じJ・モレイラです。
その他、先月のアルクオーツスプリント(直線芝1200m)でルガルとの接戦を制しG1初勝利をあげたUAEのネイティヴアプローチ(セン5)や、1351ターフスプリント(G2)で3着だったアイルランドのコマンチェブレーブ(牡4/ドナカ・オブライエン)が、最新の世界ランキング1位の絶対王者カーインライジングに挑みます。
▼チャンピオンズマイル(芝1600m)
「チャンピオンズマイル」は、日曜日のJRAの最終レース終了後、日本時間の16時45分発走予定です。今年は、マイルG1を4勝しているジャンタルマンタル(牡5/栗東・高野友和)と、3戦連続の海外遠征となるシュトラウス(牡5/美浦・武井亮)の2頭が参戦します。
注目は史上初めてJRA芝混合マイルG1をコンプリートした去年のJRA賞最優秀マイラーのジャンタルマンタル。香港遠征はキャリアで唯一13着と大敗を喫した2024年の香港マイル以来ですが、モーリスが勝利した2016年のチャンピオンズマイル以来、10年ぶりの日本馬の勝利を目指します。
一方、父は10年前のチャンピオンズマイル優勝馬モーリス、母はマイルチャンピオンシップの勝ち馬ブルーメンブラッドというシュトラウスは、2月にUAEで行われたリステッドのアブダビゴールドCを快勝。メンバーには、その後ドバイターフ(G1・UAE)2着のクドワーと3着のアンドレアスヴェサリウスも含まれていました。2年ぶりのG1出走に期待が膨らみます。
地元の大将格はヴォイッジバブル(セン8/リッキー・イウ)。暮れの香港マイルはソウルラッシュとの追い比べを制して連覇を達成。6つ目のG1タイトルを手にしました。前哨戦のチェアマンズトロフィー(G2)3着から3連覇に挑みます。
そのチェアマンズトロフィーを勝ったラッキースワイネス(セン7/M・マン)は、年明け以降スプリント路線からマイル路線に転向。1月の香港スチュワーズカップ(G1)ではロマンチックウォリアーの2着に入っています。
また、チェアマンズトロフィーで2着だったマイウィッシュ(セン6/M・ニューナム)も地元の有力馬の1頭です。
その他、去年のロイヤルアスコットのマイルG1クイーンアンSの勝ち馬で、秋にはマイルチャンピオンシップに来日(9着)したイギリスのドックランズ(牡6/H・ユースタス)が、4着だった暮れの香港マイルに続いて香港遠征。先月、リステッドの英ドンカスターマイルSを勝利しての参戦です。
▼クイーンエリザベス2世カップ(芝2000m)
チャンピオンズデーのメインレース「クイーンエリザベス2世カップ」は日本時間の17時55分発走です。日本からは、重賞2勝馬ジューンテイク(牡5/栗東・武英智)、先月の金鯱賞で2着と復活の兆しを見せたジョバンニ(牡4/栗東・杉山晴紀)、去年の秋の天皇賞馬にして、ジャパンカップの2着馬マスカレードボール(牡4/美浦・手塚貴久)の3頭が参戦します。
この舞台と言えば、もちろん地元香港のロマンチックウォリアー(セン8/D・シャム)。今季は国内に専念して4連勝中と、英雄に衰えは見られません。このレースは2022年から3連覇。去年は中東遠征で出走しなかったため、2年ぶりの4勝目を狙いますが、今回は世界からかつてないほどの強豪を迎え、試練の一戦となります。
その豪華な海外勢の筆頭がマスカレードボールです。中東遠征を断念しての香港遠征で、鞍上はC・ルメール。世界最強馬カランダガンと激闘を演じた世代トップの1頭が、初の海外遠征でどんな競馬を見せるのか、興味は尽きません。
また、ヨーロッパからはネオムターフC(芝2100m)を圧勝したイギリスのロイヤルチャンピオン(セン8/K・パーク)、暮れの香港ヴァーズ(芝2400m)を勝ったフランスのソジー(牡5/A・ファーブル)という強力なメンバーが参戦してきます。
なお、ジョバンニにはオーストラリアを拠点に活躍しているニュージーランド出身のジェイソン・コレット騎手、ジューンテイクにはJ・モレイラ騎手が、ともに初コンビを組みます。
レース史上最高のメンバーが揃ったといわれる今年のクイーンエリザベス2世カップ。世界の注目が集まっています。
