プロ馬券師・みねた氏が実践例を交えながら予想理論の金言を伝える『馬券師・みねたの金言』。今回の金言は“少頭数レースと新馬戦の共通点”です。
なお、『競馬放送局』ではみねた氏の厳選勝負レース、重賞予想を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください。
▼今週の重賞ピックアップ
4月26日 京都11R マイラーズC 芝1600m
マイラーズCは京都芝1600mで施行されます。初角となる3コーナーまでは700m以上あり、先行争いにおける内外の有利不利はほとんどありません。
現時点で出走可能な18頭中、前走の通過順位に3番手以内があるのは2頭。先行占有率は低く、シンプルに前に行ける馬は有利でしょう。
1番人気想定はアドマイヤズーム。14着→6着という臨戦過程からはもう少しオッズが欲しいところですが、今回のメンバーならG1朝日杯FS勝ちの実績は明らかに上位です。メンバー構成的に距離延長ローテは問題なく、実績のあるマイルに戻るということもプラス。積極的に評価を下げる材料はありません。
2番人気想定はシックスペンス。3戦ダートを使われましたが、今回は芝に戻ります。こちらも近走成績をみると2番人気は売れ過ぎに思えますが、G2を3勝している実績を考えれば、まぁ、妥当でしょう。
3番人気想定はウォーターリヒト。2走前にG1マイルCSで3着激走を果たし、続くG3東京新聞杯でも3着。相手なりに走るという印象です。マイルCSでは7-8から3着に差しており、強い相手の方が力を発揮できるタイプ。今回、G2に格が上がるのはプラスに働くでしょう。
オフトレイルは昨秋、スワンS勝ちからマイルCS4着と活躍。ただ、マイルCSの2着以下が次走以降あまり活躍できておらず、レベルにはやや疑問符がつきます。この馬も年明け初戦の東京新聞杯は10着止まり。大敗にもかかわらず、6番人気から今回は想定4番人気に上がっており、あまり妙味は感じません。
想定人気上位勢がピンとこないなら上がり馬に目がいきます。ベラジオボンドが3勝クラス、リステッド競走を連勝中。勝ち方も悪くありません。連勝という過剰人気になりやすいローテーションなので、オッズが鍵になるでしょう。
ファーヴェントは前走のダービー卿CTで1番人気3着。ただ、4-8-8から盛り返した内容は悪くなく、想定6番人気・11.7倍なら期待値はありそう。
ロングランは昨年の覇者。近走は不振ですが、それでも想定16番人気・94.9倍ならば、オッズだけで狙うのも可能です。
ショウナンアデイブはG3で連続3着。ともに二桁人気での激走で、今回も想定12番人気にとどまっています。脚をためて差しているレースぶりには好感がもてますし、戦績を振り返ると中距離よりも短いところが合っている印象。マイルへの距離短縮は歓迎材料です。
展開的には前走2-2-2と先行しているランスオブカオスにも注目。1人気→1人気→2人気ときて、今回は想定7番人気ですから、期待値的には買いのタイミングといえそうです。
なお、枠順確定後の最終結論および買い目は『競馬放送局』をご覧ください。
▼みねたの金言229
少頭数レースと新馬戦の共通点
★ピックアップレース★
3月29日 阪神8R 四国新聞杯 芝2000m良
◎4エコテーラー
○5ステラクラウン
▲7キタサンハナビラ
△3エバーグルーヴ
☆2ヨヒーン

―今回は少し時計の針を戻して、大的中の高松宮記念の少し前に行われた四国新聞杯を取り上げます。◎→○→▲の大本線決着で、単勝17.3倍、馬連18.1倍、馬単48.1倍、3連複21.8倍、3連単218.6倍的中です。このレースのポイントは7頭立てだったということで…。
みねた)少頭数は甘いんですよ。
―「馬券が上手くなりたいなら、少頭数レースこそ勝負せよ」を第3回のコラムで取り上げているぐらい、“少頭数”というのはみねたさんにとって1つのキーワードになっていますよね。なぜ少頭数はオッズが甘くなりやすいのでしょうか?
みねた)ご自身の予想に基づいて馬券を買う人が多いからじゃないでしょうか。多頭数のレースは難しいので他人の予想を参考にしたくなるけど、頭数が少なければ自力で予想できそうに思えるじゃないですか。
―確かに少頭数のレースで、予想を買ってまで参考にしようとする人は少なそうな気がします。どうせ買うなら、16頭立てとかのレースの予想を買いたいですもん。
みねた)そのせいか、少頭数のレースは人気馬が過剰に売れやすい傾向があります。イメージとしては新馬戦に近くて、人気が人気を呼ぶような形で抜けた人気馬が生まれて、それ以外の馬のオッズが甘くなるという。
―このレースでは5ステラクラウンが単勝1.6倍という圧倒的人気になりました。
みねた)現級で3着、2着、2着と好走を続けていて、新聞でも◎が並んでいるステラクラウンに対して、「まぁ、飛ばないだろう」と思いますよね。少頭数で考える材料自体が少ない分、「特定の人気馬しか見えない」という状態になりやすいのでしょう。その結果、オッズ妙味のある馬が生まれてくるわけです。
―それが◎4エコテーラーだったと。
みねた)7頭立ての6番人気で17.3倍のオッズがもらえましたからね。エコテーラーは今回、1勝クラスからの格上挑戦ではありましたが、実は前年の3着馬で、2勝クラスで2度馬券に絡んだ実績がありました。ただ、その実績が前5走表記だとギリギリ消えるところにあったのが、オッズが甘くなったひとつの要因でしょう。また、2走前に1勝クラスで13着に大敗していたのもオッズチャージに繋がりました。
―これは最近のコラムで何度か触れましたが、直近の馬柱に大敗歴があると、負けるイメージが想像できてしまうんですよね。格下の1勝クラスで13着の馬が、2勝クラスで馬券に絡めるわけがないと思ってしまう。
みねた)そうですね。ただ、その時は8-8-12-12とスタート直後に接触して全く前に行けなかったのでノーカウントにできる一戦。今回は先行馬が1番、4番、7番とバラけて配置されたので接触のリスクは少なく、スムーズに先行可能であることは予見できました。
―その想定通りにハナを奪ったエコテーラーがまんまと逃げ切り勝ち。
みねた)金言227「強い相手で頑張れるタイプが馬券的には一番儲かる」でお話した通り、本来、格上挑戦で妙味があるのは、道中で位置を下げながら巻き返すようなタイプ。ペースが厳しくなって本来の力を発揮するパターンですね。一方、逃げ馬の場合は、格上挑戦だと「舐められ逃げ」になりやすいというメリットがあります。
―確かに格下の逃げ馬を捕まえにいって後続に差されたくない、という意識は働きそうです。格下だからいつでも交わせると思っていそうですしね。
みねた)実際にこのレースでエコテーラーは後続を引き離す逃げになりましたが、1000mの通過タイムは1.00.9。馬場を考えるとペースは遅く、そのアドバンテージを生かして、後続をギリギリ抑え込むことに成功しました。
―◎→○→▲で3連単218.6倍。十分過ぎるリターンです。
みねた)2着に1番人気、3着に2番人気でのものですから御の字ですし、「少頭数でも勝てる!」を体現できたという意味でもよかったです。まぁ、裏を返せば、上手く高めを拾っても200倍ぐらいまでしかつかないともいえるので、映えを気にする予想家の方は、やっぱり少頭数は避けがちになるのでしょう。馬券ファンが自分の予想で買うという構造が変わらないのであれば、これからも「少頭数は甘くなりやすい」という状況は続くと思いますよ。
