トレセンは今週からサマータイム。調教開始時間が朝5時になりました。記者は3時半起きになるので、朝は頭がボンヤリしますが、小倉競馬も始まりますし、「夏競馬が始まった!」というウキウキ感も大きいです。
そもそも、なぜこんな早朝に調教を開始するかというと、競走馬の熱中症を避けるため。激しい運動は日が昇りきらないうちに終えてしまおう、という理由です。
競馬場でも、装鞍所やパドックでミスト噴霧が行われるようになり、検量室前の水冷ホース、ウォークスルーシャワー、氷冷ホース等、暑熱環境を改善するための設備が随所に見られるようになりますね。
競走馬の熱中症は、朝と昼の気温差が大きくなり始める3月ごろから認められ、7月頃にピークを迎えるそう。というのも、屋外環境が変化しやすい梅雨時は、汗をよくかく夏仕様の体に変化する(=暑熱順化)が進まないから。梅雨が明けた8月頃にはそれが完了するため、外気温がピークを迎えても熱中症発症率は7月より減少するそうです。
ちなみに運動後の馬の体重減少(≒発汗量)を
(1)冬期の調教
(2)夏期の調教
(3)暑熱環境下でのレース
で比較すると、
夏競馬の裏側~競走馬の熱中症対策~/大スポ・赤城記者の栗東トレセンレポート
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赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。