大阪スポーツ・赤城真理子記者による栗東トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回は栗東トレセン滞在から秋華賞に挑むステレンボッシュ陣営への取材レポートです。
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落鉄というのは、競馬においてどれくらい影響するものなのだろう。ひとりスパイクを履かずにサッカーの試合に参加するような感じかな?
馬に乗れない素人なりに考えてみたのですが、ステレンボッシュとともに栗東に滞在している田村助手が『だいたいそんな感じですね。ボッシュ(ステレンボッシュのあだ名)もオークスのとき、グリップが効かない分、直線で手前を替える際に跳ねるような感じになっていましたから』と教えてくださいました。
▲栗東滞在で秋華賞に挑むステレンボッシュ
ファンの方がスローで解析し、スタートを出て割とすぐに後駆の蹄鉄が飛んでいたことが判明。そんな状況、かつ強い馬として周囲の一流ジョッキーらも当然マークするわけで、包囲網を敷かれるような形になっていました。動きたい時に動けない中でも、素晴らしい勝負根性を発揮し、一旦は先頭に立っての2着惜敗。
田村助手はその時、ゴールした後の彼女を出迎えるためラチの外沿いを歩いていたそうですが、
『うお!勝った!!と思った瞬間、外からルメさんが飛んできて…、文字通りに天をふり仰ぎましたね。悔しいけど、戸崎さんは何にも失敗してない。人気を背負うってああいうことだし、それも含め競馬です』と振り返ります。改めて、彼女の強さを実感したレースでもありました。
今週水曜日、彼女の追い切りに騎乗するため栗東に来られていた戸崎騎手にも落鉄が及ぼす影響についてお聞きすると、