大阪スポーツ・赤城真理子記者による栗東トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回はフェブラリーSに出走するアーテルアストレア陣営への取材レポートです。
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「いい馬だよな」
横山典弘騎手がアーテルアストレアについてそのようにおっしゃっているのを、何度かお聞きしたことがあります。
実は2022年にレパードSでコンビを組むはずだったのですが、抽選で除外になってしまいました。その時に追い切りには乗られていたのです。
今回、アーテルアストレアを陣営とともに“育てて”きた菱田裕二騎手が騎乗停止期間となってしまい、陣営は当初相当落胆されていましたが、そうは言ってもフェブラリーSの乗り手は探さなくてはなりません。
横山騎手はもともと大井所属のサントノーレという馬に騎乗依頼をされていたのですが、賞金的に入らなかったので、ここで約3年越しのコンビが実現することになりました。
「アルナシームで縁をいただいたこともありますし、もともとレパードSで乗っていただく予定もあったんです。除外でなくなってしまったけど、その時に追い切りにも乗っていただいて馬の感触は掴んでくださっていますし、アーテルアストレアときっと合うと思っています」
横山騎手に依頼を決めた理由について、そのように話されていた橋口調教師。続けて笑顔で、「合うと思わない?」と聞かれたので、わたしも絶対合いますね!とお答えしました。
アーテルアストレアの追い切りは、3週前、2週前と“相棒”菱田騎手が手綱を取りました。彼女は本当に賢い馬なので追い切りは追い切りと割り切っているようなところがあり、いつも最後にフッとハミを抜くのです。
ですから時計だけじゃ良し悪しが分からないのですが、菱田騎手は「いい時のアーテルアストレアです!」とキッパリおっしゃったそう。
これらは全て、担当の酒井助手に教えていただきました。
▲アーテルアストレアと酒井助手