YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは8/21(水)の浦和・ルーキーズサマーカップ。発走時刻は18時55分です。
~世代最初の南関重賞~
2022年に準重賞として新設され、昨年からは世代最初の南関重賞として施行されているルーキーズサマーC。能力差が大きいメンバー構成、かつ2ターンのメジャーなコースでもあるため地力が結果に直結しやすい一戦です。
一昨年は1~3番人気の上位独占、昨年も1番人気アムクラージュが5馬身差の圧勝という結果となりました。唯一4番人気以下で馬券圏内入りしたビッグショータイムもその後にオープン競走を勝利。人気薄の穴馬を狙う場合も地力最優先の重賞であることは忘れてはいけません。
~格の高い主流血統馬が強い!~
他の浦和ダ1400m重賞ではSeattle Slewやノーザンテーストといったワンペースの競馬が得意な血統が強いのが一般的。浦和競馬場は1周距離が1200mと南関東競馬では川崎競馬場と並ぶ最も小ぶりな競馬場のひとつですが、直線距離は300m、4角からゴールまでは220mと川崎競馬場より100m弱も短く、その分コーナー区間の距離は長いため川崎ほどのコーナーでの減速はありません。
そのため、序盤も中盤も終盤も坦々としたラップを刻むことが多く、ワンペースな競馬に強い上記の血を持つ馬の活躍が目立っているわけです。
ただ、ルーキーズサマーCのような能力差が大きい重賞では適性よりも馬の格が問われやすく、日本の主流血統である「サンデーサイレンス+Kingmambo」の組み合わせが猛威を振るっているのが本重賞の特徴。
昨年の勝ち馬アムクラージュ(単勝1.5倍)以外の3着内馬5頭はいずれもこの組み合わせを持っており、アムクラージュ自身もKingmamboの3×4を持つホッコータルマエ産駒。さらに、母父にはサンデーサイレンスの父であるHaloを内包したキングヘイローを持ち、やはり本レースでは繁殖の質がいい日本の主流血統馬を狙うのがセオリーでしょう。
◆サンデーサイレンス+Kingmambo
2022年1着ポリゴンウェイヴ:母父キングカメハメハ、母母父サンデーサイレンス
2022年2着ニッショウミライ:サンデーサイレンスの3×4、母父キングズベスト
2022年3着チハヤ:父ミッキーロケット、母父ネオユニヴァース
2023年2着ビッグショータイム:サンデーサイレンスの3×4、母父キングカメハメハ
2023年3着ポッドマーフィー:母父ワークフォース、母母父ディープインパクト
【ルーキーズサマーCの最終見解】