YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは9/10(火)の大井・ゴールドジュニア。発走時刻は20時10分です。
~大井ダ1400mは内有利~
2020年に重賞競走に格上げされ、今年は2020年以来の大井ダ1400mを舞台に行われる2歳重賞・ゴールドジュニア。1~2着馬にはSI・ハイセイコー記念への優先出走権が付与されるため、その先のJpnI・全日本2歳優駿に向けても要注目の一戦となっています。
大井ダ1400mは2角奥の引き込み線からのスタートのため、すぐにカーブを向かえるのが大きな特徴。そのため、基本的には内前有利になりやすいコースで、大井ダ1400mで行われたゴールドジュニア(2014~2020年)においても、連対馬14頭中10頭が5番枠より内からの発走でした。
2歳戦らしくメンバー間の力差が大きい重賞ではありますが、内枠から好位につける形が勝ちパターンであることはゴールドジュニアも例外ではありません。
~距離延長組は割引が必要!?~
前述の通り、大井ダ1400mは内前有利が基本。ただ、ゴールドジュニア(2014~2020年)の前後半3Fの平均ラップは36.3-39.6の前傾3.3秒で、揉まれたくない馬が多い2歳戦のためか、ハイペースの消耗戦がゴールドジュニアの基本ペースになっています。
そのため、血統面でも消耗戦に滅法強いブライアンズタイムを筆頭に、Roberto系の血を持つ活躍馬が目立ちます。また同様にハイペース適性の高いノーザンテーストの血を持つ馬からも数多くの好走馬が出ています。
前者では2016年7番人気2着オリジナルポイント(父グラスワンダー)や2018年10番人気3着トーセンスプモーニ(父トーセンブライト)などが穴を開け、後者からも2017年6番人気1着クリスタルシルバー(父サムライハート)が戦前の低評価を覆しています。
メンバー間の力差が大きい2歳重賞だけに格の高い主流血統も重要ですが、両血脈のような底力のある血を併せ持つ形がゴールドジュニアでの注目配合とみています。
◆Roberto
2015年1着ラクテ:母父Roberto
2016年2着オリジナルポイント:父グラスワンダー
2017年2着クロスケ:母父ブライアンズタイム
2017年3着ポッドグレイシー:母母父コマンダーインチーフ
2018年3着トーセンスプモーニ:父トーセンブライト
2019年3着ヴァケーション:父エスポワールシチー
◆ノーザンテースト
2017年1着クリスタルシルバー:父サムライハート
2018年1着シビックヴァーゴ:母母母父ノーザンテースト
2018年2着ラプラス:母母父アンバーシャダイ
2019年3着ヴァケーション:母父サッカーボーイ
2020年1着アランバローズ:母父ステイゴールド
2020年3着サウスワールド:母母母父ノーザンテースト
【ゴールドジュニアの最終見解】