YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは9/12(木)の大井・東京記念。発走時刻は20時10分です。
~伝統の長距離重賞~
今年で第61回を迎える伝統の一戦・東京記念。2024年からはSIIに格下げされましたが、1~2月に行われる金盃とともに南関東所属のステイヤーが大目標とするレースであることに変わりはありません。
ユーロビート(2014年1着、2015年2着、2016年1着、2018年3着)を筆頭に、リピーターの発生が多く、昨年も前年の1~2着馬だったセイカメテオポリスとランリョウオーのワンツー決着となりました。
また、同様の理由から金盃での好走実績も加点材料。今年の金盃が昨年の大井記念の上位3頭と同じ顔ぶれだった通り、両重賞を連続で好走する馬も少なくないため、東京記念での好走実績だけでなく金盃での好走実績にも要注目です。
◆複数回好走馬
カキツバタロイヤル:2012年3着、2015年3着
プレティオラス:2013年1着、2015年1着
ユーロビート:2014年1着、2015年2着、2016年1着、2018年3着
サブノクロヒョウ:2017年1着、2020年2着
カツゲキキトキト:2017年2着、2018年2着
フレッチャビアンカ:2021年1着、2022年3着
ランリョウオー:2022年1着、2023年2着
セイカメテオポリス:2022年2着、2023年1着
~内前有利の大井ダ2400m~
南関東所属のステイヤータイプが目標にする東京記念と金盃という2重賞ですが、違いがあるのは脚質と枠順の有利不利。大井ダ2400mはスタートから初角までの距離が100mしかない特殊条件で、スローペースになりやすいため前有利の傾向が強く、当然枠順も内枠有利のバイアスが発生しやすい舞台です。
◆1角5番手以内
東京記念
[7-8-8-27/50] 勝率14.0% 複勝率46.0%
金盃
[5-2-3-40/50] 勝率10.0% 複勝率20.0%
◆1~4枠
東京記念
[5-7-7-47/66] 勝率7.5% 複勝率28.7%
金盃
[6-5-4-57/72] 勝率8.3% 複勝率20.8%
~ダート長距離戦に強いSeattle Slew~
ベルモントSなどに強いSeattle Slew→A.P. Indyのラインはダート中長距離戦での注目血統。北米血統では珍しい柔軟なストライド走法が特徴で、短距離戦のスピード勝負は苦手な反面、中長距離や大箱コースでスピードの持続力を活かす競馬が得意な血統です。
東京記念でも2023年はA.P. Indy系産駒が上位独占。2022年も上位3頭はいずれもSeattle Slewの血を内包しており、2021年も該当馬のワンツー決着となっています。
◆Seattle Slew
2014年1着ユーロビート:母父エリシオ
2015年2着ユーロビート:母父エリシオ
2016年1着ユーロビート:母父エリシオ
2016年2着ストゥディウム:父ルースリンド
2018年3着ユーロビート:母父エリシオ
2021年1着フレッチャビアンカ:母父シンボリクリスエス
2021年2着エメリミット:父シンボリクリスエス
2022年1着ランリョウオー:Seattle Slewの4×5
2022年2着セイカメテオポリス:父マジェスティックウォリアー
2022年3着フレッチャビアンカ:母父シンボリクリスエス
2023年1着セイカメテオポリス:父マジェスティックウォリアー
2023年2着ランリョウオー:Seattle Slewの4×5
2023年3着ミヤギザオウ:パイロ
【東京記念の最終見解】