YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは9/18(水)の浦和・テレ玉杯オーバルスプリント。発走時刻は18時55分です。
~3~4歳馬に有利な別定JpnIII~
JpnI・マイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡ダ1600m)やJpnII・東京盃(大井ダ1200m)のステップレースとして使う馬も多い浦和ダ1400m重賞・テレ玉杯オーバルスプリント。交流重賞かつフルゲート12頭という少頭数コースのため、過去10年の連対馬全20頭は5番人気以内で、3着内馬30頭中28頭も5番人気以内という堅い決着が続いています。
ただ、年齢別では3~4歳馬の活躍が顕著。JRA所属馬の出走枠が少ないため、3~4歳馬の出走数自体は少ないですが、負担重量の加算方法が高齢の実績馬に不利に働きやすい仕組みとなっており、3~4歳の人気馬は好走率、回収率ともに非常に優秀な成績を残しています。
◆3歳馬(5番人気以内)
[0-2-1-1/4] 単勝回収率0.0% 複勝回収率112.5%
◆4歳馬(5番人気以内)
[4-1-0-2/7] 単勝回収率148.6% 複勝回収率112.9%
~ハイペース適性が重要!~
浦和ダ1400mはホームストレッチからのスタートで1角までの距離が約300mあり、コーナーに入ってもペースが落ちづらいのが特徴。さらに、直線距離が220mと短いため向正面からスパートをかける馬も多く、淀みない流れを耐え切れるタフさが求められるコースです。
マイル前後のハイペース戦に強いのがノーザンテーストやKingmambo、ブライアンズタイムといった種牡馬。2016年3着レガルスイ(7番人気)はノーザンテースト持ち、2019年3着トーセンハルカゼはKingmambo持ちと、過去10年で6番人気以下で好走した2頭はどちらもこれらの血を持っており、穴馬を狙う際もハイペース巧者の血統がポイントとなりそうです。
◆ノーザンテースト
2014年1着キョウエイアシュラ:母父アンバーシャダイ
2016年3着レガルスイ:母父サクラチトセオー
2017年3着ブルドッグボス:父ダイワメジャー
2018年1着ノブワイルド:ノーザンテーストの4×3
2019年1着ノブワイルド:ノーザンテーストの4×3
2019年2着ワイドファラオ:母母父ノーザンテースト
2020年3着ノブワイルド:ノーザンテーストの4×3
2021年3着アランバローズ:母父ステイゴールド
◆Kingmambo
2015年3着タガノトネール:母父キングカメハメハ
2018年1着ノブワイルド:父ヴァーミリアン
2018年3着トーセンハルカゼ:父キングカメハメハ
2019年1着ノブワイルド:父ヴァーミリアン
2020年3着ノブワイルド:父ヴァーミリアン
2021年2着ティーズダンク:母父キングカメハメハ
2022年2着リメイク:母父キングカメハメハ
2022年3着ティーズダンク:母父キングカメハメハ
◆ブライアンズタイム
2014年2着エーシンビートロン:父ブライアンズタイム
2015年1着レーザーバレット:父ブライアンズタイム
2016年1着レーザーバレット:父ブライアンズタイム
2016年2着ソルテ:父タイムパラドックス
2017年2着レーザーバレット:父ブライアンズタイム
2023年2着スマイルウィ:父エスポワールシチー
【テレ玉杯オーバルスプリントの最終見解】