YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは9/25(水)の船橋・日本テレビ盃。発走時刻は20時05分です。
~“Road to JBC”にふさわしいハイレベルJpnII~
船橋競馬のビッグレースで、1着馬にはJBCクラシックへの優先出走権が付与される重要ステップ・日本テレビ盃。クリソベリルやウシュバテソーロといった現役最強クラスが参戦することも多く、地方交流重賞の中でも特にメンバー間のレベル差が大きいレースのひとつです。
さらに、船橋ダ1800mという各馬が力を発揮しやすいコースでもあるため、5番人気以下の人気薄の好走は過去10年で6頭のみ。また8番人気以下からは1頭も好走馬が出ておらず、まずは各馬の能力比較から適性や展開などで逆転可能な能力差かどうかの線引きが必要なレースといえそうです。
~距離短縮&中距離実績に注目!~
船橋ダ1800mはマイル以下のワンペースな競馬とは異なり、中盤で息が入りやすいため、1700m以下で実績を挙げてきたスピード馬よりも、1800m以上で活躍してきた中長距離馬の方が好走率が高いのが特徴。
特に本レースの人気薄好走馬(5番人気以下)は、1900m以上で実績を挙げてきた長距離指向の強い馬がほとんど。タメて末脚を伸ばす競馬を得意とする長距離穴馬には注意が必要です。
◆長距離実績(5番人気以下)
2020年1着ロードブレス:芝ダ1900m以上4勝
2020年3着ストライクイーグル:前走ダ2400m、ダ1900m以上6勝
2021年3着メイショウダジン:3走前ダ1900m3着
2023年2着テンカハル:前走ダ2100m、芝ダ2100m以上3勝
2023年3着スワーヴアラミス:白山大賞典(ダ2100m)3着
~Halo→サンデーサイレンスの末脚~
中距離指向の末脚の重要度が高い舞台だけに、血統面でも日本の主流系統であるHalo→サンデーサイレンスの活躍が目立ちます。人気薄好走馬(5番人気以下)6頭中5頭が父か母父がサンデーサイレンス系の産駒で、そのうち4頭がHaloの血を複数本保持しています。
また、人気薄好走馬で唯一Halo→サンデーサイレンスの血を持たないテンカハルも、父は日本の主流種牡馬であるキングカメハメハ。サンデーサイレンスを中心とした芝中長距離指向の末脚が生きる舞台であることは間違いないでしょう。
◆Halo→サンデーサイレンス(5番人気以下)
2020年1着ロードブレス:サンデーサイレンスの3×4(Haloの4・4×5)
2020年3着ストライクイーグル:父キンシャサノキセキ
2021年3着メイショウダジン:母父アドマイヤマックス(母:Haloの4×4)
2022年1着フィールドセンス:母父スペシャルウィーク(Haloの5×4)
2023年3着スワーヴアラミス:父ハーツクライ(Haloの3×4)
【日本テレビ盃の最終見解】