YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは10/16(水)の大井・マイルグランプリ。発走時刻は20時10分です。
~内枠有利の大井ダ1600m~
1着馬には12月のSI・ゴールドカップへの優先出走権が付与されるマイルグランプリ。大井ダ1600mは1角までの距離が300mしかなく、内回りコースで行われることからも、内枠有利になりやすいコースです。
過去10年のマイルグランプリでも1~3枠の複勝回収率がいずれも100%を超えるのに対し、5枠より外枠は同50%未満の低水準。ハイペースになれば後方待機勢にもチャンスはありますが、内枠有利の傾向は展開に関わらず無視できないポイントです。
~LyphardやDanzigのFair Trial的機動力~
前述の通り、1角までの距離が短く、直線も短い大井ダ1600m。機動力が求められる条件だけに、DanzigやLyphardといったFair Trial的機動力に優れた血統の活躍が目立ちます。
他ではNureyev≒Sadler's WellsやBlushing Groom、ネオユニヴァースなどもFair Trialの血を内包した機動力型の血統で、これらの血を複数本持つ機動力タイプが大井ダ1600mでの狙い目といえるでしょう。
特にDanzig内包馬の活躍は素晴らしく、同条件で行われた今年のサンタアニタトロフィーでも該当馬が1、3着と好走しており、惜しくも4着だったリコーシーウルフも母母父Danzigの8番人気馬。Danzig+内枠or先行馬には今年も大注目です。
◆Danzig
2016年1着セイスコーピオン:母父アジュディケーティング
2016年2着コンドルダンス:母母父Green Desert
2016年3着モンサンカノープス:父アグネスデジタル
2017年1着セイスコーピオン:母父アジュディケーティング
2018年1着クリスタルシルバー:母父アジュディケーティング
2020年1着ミューチャリー:母母母父Chief's Crown
2022年1着ゴールドホイヤー:母父ピルサドスキー
2022年2着スマイルウィ:母父コマンズ
2023年1着スマイルウィ:母父コマンズ
2023年3着デュードヴァン:父デクラレーションオブウォー
◆Lyphard
2015年1着ソルテ:父タイムパラドックス
2015年2着ムサシキングオー:父キングヘイロー
2015年3着インフォーマー:父タイムパラドックス
2016年2着コンドルダンス:母父キングヘイロー
2019年2着グレンツェント:母母母父Lyphard
2019年3着ノンコノユメ:母母母父Lyphard
2020年1着ミューチャリー:母母父コマンダーインチーフ
2020年2着グレンツェント:母母母父Lyphard
2020年3着センチュリオン:母父ホワイトマズル
2021年2着グレンツェント:母母母父Lyphard
2022年3着タイムフライヤー:Lyphardの4×4
【マイルグランプリの最終見解】