YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは5/14(水)の川崎・エンプレス杯。発走時刻は20時10分です。
~古馬牝馬路線の上半期の頂点~
古馬牝馬限定の地方交流重賞では最長距離の川崎ダ2100mで行われるエンプレス杯。地方交流重賞かつ長距離戦らしく、展開の紛れが起こりにくいため、過去10年の1番人気馬は7勝2着2回3着1回と崩れていません。強い長距離馬が下馬評通り走るのがエンプレス杯というレースです。
さらに、2023年までは2~3月に行われてきましたが、2024年からは5月上旬に移行し、負担重賞も別定から定量へと変更。古馬牝馬路線の上半期の頂点という意味合いが強まり、これまで以上に地力の重要度が高くなると予想されます。
~SS系×北米血統がベスト配合!?~
前述の通り、古馬牝馬限定の地方交流重賞では最長距離であるエンプレス杯ですが、加減速が多い川崎競馬場でもある点も大きな特徴。そのため、血統傾向としてはタメの利く芝長距離血統馬の活躍が目立ち、特にディープインパクトを筆頭にサンデーサイレンス系の血を持つ馬が穴を開けるケースが頻発しています。
過去10年で単勝オッズ10倍以上の人気薄で好走した全8頭がサンデーサイレンスの血を内包しており、そのうち7頭が父系がサンデーサイレンス系。昨年もディープインパクト系キズナ産駒のキャリックアリードが7番人気3着と好走しており、同馬は母方にSadler's Wells≒Nureyevの2×5を持つスタミナ豊富な牝系でもありました。
◆人気薄好走馬(単勝10倍以下)
2015年3着ケイティバローズ:父マンハッタンカフェ
2016年2着ヴィータアレグリア:父ネオユニヴァース
2017年3着ヴィータアレグリア:父ネオユニヴァース
2018年3着サルサディオーネ:父ゴールドアリュール
2019年2着ブランシェクール:父ダイワメジャー
2020年2着ナムラメルシー:母父ザッツザプレンティ
2021年2着サルサディオーネ:父ゴールドアリュール
2024年3着キャリックアリード:父キズナ
【エンプレス杯の最終見解】