YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは5/21(水)の大井・大井記念。発走時刻は20時10分です。
~上半期の南関東代表馬決定戦~
上位2頭に帝王賞の優先出走権が付与される大井記念。ただ、近年はSI競走に格上されたことにより、上半期の南関東代表馬決定戦の意味合いがより強くなってきました。ここを大目標とする馬も多く、メンバー構成によってレース展開も変わりやすい非常に難解な一戦です。
定量戦で格の高いSI競走だけに、前走のクラス別成績には要注目。特にGI競走からのローテーションは回収率も優秀で、一昨年も2着馬カジノフォンテン、3着馬ライトウォーリアがともにGI競走からのローテーションでした。これ以外にも、近走で地方交流重賞を使っていた馬の好走も多く、中央勢に揉まれてきた経験はこの大舞台でもしっかりと活きているようです。
◆前走GI組
2018年3着ヒガシウィルウィン:前走かしわ記念7着
2019年1着モジアナフレイバー:前走東京大賞典9着
2021年1着ミューチャリー:前走かしわ記念6着
2023年2着カジノフォンテン:前走かしわ記念9着
2023年3着ライトウォーリア:前走川崎記念5着
~非サンデーサイレンス内包馬に注目!~
大井ダ2000mは1角までの距離が500mと長く、テンが速くなりやすい点が特徴。大井ダ1800mで行われるブリリアントカップや勝島王冠とは脚のタメやすさで大きな違いがあり、二桁通過順から数多くの穴馬が誕生している点も特徴的です。
血統面ではサンデーサイレンス内包馬の不振が顕著。ブリリアントカップと勝島王冠ではほとんどの好走馬がサンデーサイレンスの血を内包しているのに対して、大井記念では約半数の好走馬がサンデーサイレンスの血を持っていませんでした。
また、父系においては過去10年の3着内馬30頭中24頭が非サンデーサイレンス系産駒。サンデーサイレンスの影響が薄い馬に向くのが大井記念というレースです。
◆非サンデーサイレンス内包馬
2015年3着スコペルタ(9番人気)
2016年1着ケイアイレオーネ(1番人気)
2017年1着ウマノジョー(6番人気)
2017年3着ケイアイレオーネ(1番人気)
2018年3着ヒガシウィルウィン(2番人気)
2019年1着モジアナフレイバー(4番人気)
2019年3着タービランス(1番人気)
2020年2着タービランス(3番人気)
2020年3着オールブラッシュ(6番人気)
2021年1着ミューチャリー(2番人気)
2021年3着タービランス(1番人気)
2022年1着ランリョウオー(2番人気)
2023年2着カジノフォンテン(9番人気)
【大井記念の最終見解】