プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回のテーマは「年明けに発生したクセの強かったレース6選」です。
なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
──今回は久々にクセの強かったレースを教えてください。
双馬:年明けのレースからメインレースを中心に6レース選びました。そのうち4レースがクセが強く出た中京の馬場の話なので、最初にその4レースをまとめて話したいと思います。
(1)京都金杯
1月5日 中京芝1600m 良
中京芝で発生しがちな内先行有利パターン
双馬:年明けの中京開催、1月13日までの2000m以下、特に1600m以下のレースは内枠が有利でした。馬場が荒れているからあまりペースが上がらず、外もたいして伸びない。この2つが重なると中京は内伸びになりやすいんですよ。
この開催は1回中京ですけど、12月の4回中京からの延長線上なので、馬場は結構荒れていて、ジョッキーもそれを意識しながら乗っているんです。
──3週間空いただけじゃ馬場は回復しないですよね。
双馬:過去の中京開催でも同じような傾向になっているんです。1週目、2週目はあからさまに内先行有利になっていたというのは覚えておいて欲しいですね。
京都金杯は平均ペースでしたけど、勝ったサクラトゥジュールも内を伸びてきましたし、3着ロジリオン、4着セオは内を通っています。
逆に、外を回して2着のウォーターリヒトはかなり不利を受けているんですよ。前走も異様に強いなと思ったんですけど、ここに来て本格化したと言える内容ですね。
1番人気のシャドウフューリーは好位から外を通って伸びようとしたけど伸びませんでした。この馬場なら普通の負け方なので、評価は下げなくていいでしょう。
他にも外を通ったメイショウチタン、ドゥアイズ、フィールシンパシー、コナコーストは巻き返しが期待できます。逆に、内を通って好走した馬はこれが限界に近いので、次走で人気したら注意してください。
(2)万葉S
1月6日 中京芝3000m 稍重