プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回のテーマは「1月中旬以降の重賞&OPレースでクセの強かったレース6選」です。
なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
双馬:今回は1月中旬以降の重賞&OPレースで、クセの強かったレースを6つ紹介します。前回のクセ強レースのときにも言いましたけど、ペースによって先行有利にも差し有利にもなる馬場が多くて、極端なクセが出たレースが目立ちました。そこで不利を受けた馬は次走以降で巻き返せる可能性があるので、覚えておきたいですね。
▼参考記事 2025/1/22公開
【第188回】冬の馬場と騎手心理がもたらしたクセ強レース6選
(1)京成杯
1月19日 中山芝2000m 良
ハイペースの前崩れで不利馬多数
双馬:京成杯は先週の3歳戦診断でも話しましたけど、クセ強レースでもあったのでもう一度触れておきます。ポイントは2つで、ハイペースで前崩れ、道中で最内を通れた馬と後ろにいた馬が有利でした。それ以外の馬はほぼ不利を受けていて、最も強い競馬をしたのはキングノジョーで間違いありません。
──今年の京成杯はレベルが低いということでしたが、不利を受けた馬の巻き返しを狙うのにしても、重賞じゃない法がいいということでしょうか?
双馬:キングノジョーは重賞でも通用すると思います。それ以外は重賞じゃ狙えないかもしれませんね。
(2)日経新春杯
1月19日 中京芝2200m 良
スプリント戦のような超ハイペースで差し決着
双馬:メイショウタバルが暴走して超ハイペースになりました。結構タフな馬場で1200m通過が1分8秒9ですから、スプリント戦のようなペースです。完全に前が不利で、バトルボーン、メイショウタバル、ホールネス、ケイアイサンデラ、サンライズアースは力を出せていません。
殿負けしたサンライズアースは速い追走がダメなレイデオロ産駒ですから、短縮ローテで、このペースで、こんなに前に行ったら走れるはずがありません。レイデオロ産駒のなかではかなり良い馬なので、延長ローテでキレ味を求められない流れになれば巻き返せると思います。
※編注:サンライズアースは2/8の東京11Rを距離延長ローテで4番人気2着
(3)初富士S
1月25日 中山芝2000m 良