プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回のテーマは馬券特化型の2歳戦診断(7月11日~7月19日分)」です。
なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
──今回は2歳戦診断です。先日の函館2歳Sに出走したシグレ、ロンドンガーズ、イモージェンの診断も驚くほど的確でしたよね。今回も馬券に役立つ情報を楽しみにしています。
双馬:わかりました。「レベル判定の基準」と「レベル判定についての注意点」は以下の通りです。
【レベル判定の基準】
S:重賞級の馬が複数存在
A:重賞級の馬+オープン級の馬が存在
B+:オープン級+1勝クラスを勝てそうな馬が存在
B:1勝クラスを勝てそうな馬が複数存在
C+:Bに近いC
C:平均的なレベル。数頭は勝ち上がれる
C-:Dに近いC
D:低レベル、勝ち上がる馬少ない
E:低レベル、2着以下が勝ち上がる確率は低い
【レベル判定についての注意点】
・各ブロックの1勝クラスで勝てそうかどうかを基準に判定しているため、同じCでも、関東のCと関西のCでは、関西のCの方がレベルが高くなります。
・芝1200m、芝1400mのCよりも芝1600m以上のCの方が概ねレベルが高くなります。
・ダート替わりで期待できる馬は『スマート出馬表』でチェックしてください。双馬メモに「馬場」と書いてある馬が、ダート替わり、芝替わりで期待できる馬です。
▼ピックアップレース(1)
7/19 函館11R 函館2歳S 芝1200 重
勝ち馬:フェリチタ
双馬:まずは重賞・函館2歳Sからです。レースレベルは平均的でしたが、この日の函館芝は前回のコラムで解説した通り、内と先行の馬しか来れませんでした。勝ったフェリチタも2着イモージェンも上手く内に入れましたし、3着ダイシンドラゴンも内を通りました。4、5着も逃げ馬と道中2番手の馬です。
フェリチタは母父ハーツクライなので、追走が速くなるとどうかと思っていたんですけど、5番手に控えたことが功を奏しましたね。タワーオブロンドン産駒は重馬場が得意ですし、馬場が渋ったことで追走がそれほど速くならなかったのもプラス材料でした。
イモージェンは新馬戦診断で高評価しましたが、想像通り力がありましたね。ただ、完成度が高いサリオス産駒なので、他馬が成長してきたときにどこまでアドバンテージがあるか判断する必要があります。
3着ダイシンドラゴンは枠に恵まれた部分が大きいので、次走では過剰人気になるかもしれません。
4着ノリヤンモーニンは基本的にはダート馬でしょうけど、芝でも走れそうな血統構成です。ただし、今回は渋った馬場がプラスに働きました。そこは覚えておいた方が良いでしょう。
1番人気5着のシグレは新馬戦で解説した通り、過剰人気でした。
──新馬戦診断のコメントは「1秒差の圧勝でしたが、相手に恵まれた可能性が高いです。そもそも芝の方が良いタイプか分からないですし、追走ペースが速くなるのは良くない血統構成なので、次走では過剰人気しそうです」でした。ほぼ完璧なコメントでしたね。
双馬:アメリカ血統なので馬場が渋ったのも良くありませんでしたね。マイナス要素だらけでも、先行有利の馬場のおかげで5着に来れたという印象です。
一方、外を通った馬は全く勝負になりませんでした。3番人気のロンドンガーズは大外枠を引いて、完全に馬場に殺されました。そもそも重馬場も良くないタイプですからね。
──新馬戦診断のときに「小倉2歳Sや函館2歳Sに向かったら危険な人気馬になるかもしれない」とおっしゃっていましたよね。
双馬:グレーターロンドンは延長種牡馬なので、2戦目であっさり負ける可能性がありました。血統通りの結果と言えます。良馬場の距離延長で狙いたいですよね。
他に外を通って不利を受けたのは、ダイメイビッグボス、ショウナンカノアです。力負けじゃないので、次走以降での巻き返しに注意しましょう。
▼ピックアップレース(2)
