競馬評論家・TAROによる、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラムです。なお、『競馬放送局』ではTAROの厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
先週は水道橋・亀谷競馬サロンにお邪魔してきました。熱い皆さんとのお話はとても刺激的ですね。また、サロンメンバーの皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
さて、前回の当コラム(※)において「ダートの差しで注意」と激プッシュした▲川端騎手が早速やってくれました。先週土曜中京6R、14番人気ヤマイチエスポで2着に激走。予告通りのダートの追い込みでした。3連複は7万馬券、3連単は107万馬券という特大配当。データの数字だけを見ると決して優れているようには見えない騎手でも、こうして特徴を掴んでピンポイントで狙うことができれば十分に美味しい思いをできます。
(※)【第69回】ダートの差し馬で怖い▲川端騎手&東京新聞杯のジョッキー展望/TAROのジョッキーズファイル
例えば、「複勝回収率100%超!」というと素晴らしいことに思えますが、これは言わずもがな、複勝を同じ金額で買い続けたらプラスになるという意味です。しかし、実際の馬券は複勝を買い続けるわけではないことがほとんど。例え50回に1回の激走であっても、その1回を狙えるポイントを掴んでおけば十分役に立つ。データはもちろん心強いものですが、同時に時として不完全なものでもあるのです。
というわけで、今回もデータでは見えないお話をしたいと思います。今回のテーマは「騎手のバイオリズム」についてです。
先週は武豊騎手が4400勝を達成。1/21(土)に4399勝を挙げてから少し足踏みが続きましたが、2/4(土)の小倉1Rで4400勝を達成。すると足踏みが嘘のように、小倉3Rで4401勝、さらに小倉7Rで4402勝目を挙げました。
我々馬券を買う立場でも、ちょっとした的中一つでポンポンと面白いように穴馬券を獲れることがあります。騎手とて人間ですから、やはり何かを達成すれば気持ちにも余裕ができて、よい循環が生まれるということはありそうです。もちろん、それが武豊騎手レベルになれば「ただの偶然」かもしれませんが、今回は“バイオリズム的に”買いのゾーンに入っている騎手を2人ご紹介します。