競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回取り上げるのは「小林勝太騎手」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
先週のキーンランドCはナムラクレアが完勝。力が一枚上だったこともありますし、当日の雨の影響で外が伸びる馬場も大いに味方した印象です。
その中で狙ったのは◎シュバルツカイザーだったのですが、残念ながら4着止まり。正直なところ直線に入ったときは、ほぼ馬券圏内を確信していたのですが、思ったほど伸びなかったですね…。どうも今のモレイラ騎手騎乗馬は、以前ほど伸びなくなっているなと感じる今日この頃。やはりかつてのイメージで追いかけ過ぎないほうが良いのかもしれません。
ジョッキーという意味では2着シナモンスティック=松岡騎手にも注目。松岡騎手はかつてのようにガンガン騎乗して100勝するというような立ち位置ではなくなっていますが、クレバーな騎乗は健在。特にローカル、小回り、開催後半の馬場が得意で、クリノプレミアムのように継続騎乗で何度も穴をあけるのが特徴です。
▼クリノプレミアム&松岡騎手
中山牝馬S:15番人気1着
福島牝馬S:6番人気2着
京成杯AH:7番人気3着
今回のシナモンスティックも3走連続騎乗で、終わってみれば狙いどころでした。
~札幌で穴連発! ルーキー▲小林勝騎手のパターン~
さて、今回はルーキージョッキーにフォーカスしてみたいと思います。▲小林勝太騎手です。
実は現在、小林姓のジョッキーがJRAには4人いるのですが、明確に区別して、しかも買いどころや特徴を語れるファンは多くないのではないでしょうか? そんな小林カルテットのうちの一人、小林勝太騎手ですが、札幌開催で4勝を挙げるなど、穴を連発しています。
クリノグローリー:9番人気1着
ディヴァージオン:11番人気1着
ライラボンド:8番人気1着
グットフォーチュン:7番人気1着
ご覧の通り、4勝はすべて穴馬でのもの。現状まだ認知度が低く、また騎乗馬のレベルも高いとはいえないのでほとんどが穴馬。その中で結果を出しつつあるので、馬券的にもかなり気になる存在です。しかもライラボンドは特別戦で56キロを背負ってのものでしたから、決して斤量恩恵だけでは片づけられません。
~脚を溜めるのが上手く、差せる若手か?~