競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回取り上げるのは前回に引き続き「田口貫太騎手」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
先週末の3日間開催はルメール騎手が土日で7勝の固め打ち、しかし月曜は一転して0勝。この要因は、月曜に降った雨でしょう。
土日は直線スピードが生きる馬場で、ルメール騎手の持ち味である末脚を伸ばすスタイルがハマっていました。特に土日の芝では【4-1-3-1】。しかも意外なことに、1番人気は2頭のみ。ところが月曜は一転して雨で渋った馬場。こうなると得意の戦略がハマりづらくなります。
特にルメール騎手騎乗馬のうち約半数を占めるノーザンファーム生産馬にとって、芝の道悪は割引。今年に入ってからルメール騎手×芝の重・不良は11回走って1勝しただけ。天下のルメール騎手といえども、やっぱり天気や馬場に左右されるということです。
だからこそ、
「騎手の巧拙より特徴を知ることが大切」
になるわけですね。
もう当コラムの読者の皆さんには当たり前のこととして根付いているかもしれませんが、改めての再確認です。
~外枠ダートの田口騎手は特注!~
さて、今回は前回に引き続き田口貫太騎手です。前回のコラムでは、田口騎手の人気での信頼度の高さ、また折り合いの上手さについてお伝えしました。
▼参考記事
【第104回】乗れるルーキー! ▲田口貫太騎手を分析~前編~&毎日王冠展望/TAROのジョッキーズファイル
今回は取捨を考える上で重要な枠順傾向からお伝えします。馬のリズムを重視して折り合うのが上手い田口騎手ですが、だからなのでしょうか、特にダートにおいては枠順の傾向がかなりハッキリ出ています。
先週の3日間開催終了時点での枠別の成績をご覧ください。