競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「佐々木大輔騎手の狙いどころ&ホープフルSの注目馬」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
※今回が2024年最後の更新です。次回の更新は1/9(木)になります。
有馬記念が終わりました。今年はドウデュースの直前取消という波乱含みの幕開けでしたが、レースは最内枠の横山典騎手=ダノンデサイルのスロー逃げ。その中で絶好位を確保したのが戸崎騎手のレガレイラ。好位から最後は力強く抜け出して完勝でした。
戸崎騎手は10年前のジェンティルドンナ以来2度目の有馬記念制覇で、いずれもテン乗り&牝馬。どんな馬にもスムーズに合わせられる万能型であると同時に、南関東出身ながらも当たりが軟らかいという特徴を見事に生かしました。最高の舞台で最高の騎乗。的中された皆さん、おめでとうございます。
さて、今回は年内ラストということで、佐々木大輔騎手を取り上げてみたいと思います。というのも、3年目を迎えてかなり特徴が見えて来て、狙いやすいジョッキーとして進化していきそう。このタイミングで手の内に入れておけば、馬券の面でもかなり恩恵を受けられる気がします。
~キャリアハイ更新&重賞3勝~
ところで、佐々木騎手については、実は昨年の2月に一度取り上げています。その際はまだデビューから1年にも満たない時期でしたが、
「ファンが思っている以上に買える騎手」
としてプッシュ、その後の活躍は周知の通りです。
▼2023/2/23
【第72回】小倉で大爆発! ▲佐々木騎手の考察&中山記念のジョッキー展望
今年はスマホ関連での騎乗停止もありましたが、どうやら悪質性の高いものではなかったようで、どちらかといえば同情する声の方が多かったくらい。いろいろあった3年目ですが、キャリアハイを既に更新する74勝をマーク。これまで縁のなかった重賞も3勝と、飛躍のキッカケ、足固めとなる1年だったといって差し支えないでしょう。
勝ち星が増えると同時に、かなり特徴も見えてきました。ザックリまとめると以下のようなイメージです。