美浦トレセンの坂路が改修のため閉鎖されて約1か月が経ちました。追い切りだけでなく、日々の微調整においても大きな存在感を示していた施設だけに、各陣営は工夫をこらしながら馬を仕上げています。
しかし先週から関東ではレースの舞台が東京からローカルの福島へ。同時に気温がどんどん上がってきたことで、美浦トレセンの関係者にとっては、ますます調整が難しくなってきたのではないかと感じています。
ちなみに先週の福島の新馬&特別戦(計10鞍)では関東馬5勝、関西馬5勝。昨年の同週の福島では関東馬7勝に対して関西馬3勝だったことを考えると、少しずつ坂路を使えない影響が出てきたのかもしれません。
まだまだ夏のローカル開催は始まったばかり。いまは美浦に素晴らしい坂路が完成するまでの過渡期なのでしょうが、何とか乗り切ってほしいものです。
さて今週も福島では土日計4鞍の新馬戦が行われます。各馬の調整過程はもちろん、関西馬の参戦には注意を払いたいですが、日曜(9日)福島5R(芝2000m)に出走予定のウインアクトゥール(牡・栗田=父ゴールドアクター、母ポートドラルーン)は順調な調整過程が目につく1頭です。
▲栗田厩舎のウインアクトゥール(父ゴールドアクター)
2023/07/04 (火)
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藤井真俊
東京スポーツ新聞社・レース部記者。昭和55年4月8日生まれ、埼玉県出身。美浦トレセンで毎週取材を続け、蛯名正義調教師や三浦皇成騎手のコラムを担当するほか、週末には予想コラム「ザ・飲ンフィクション」を連載中。「BSイレブン競馬中継」「ラジオ日本 土曜競馬実況中継」解説者。そのほか雑誌「Number」やキャロットクラブ会報、netkeibaなど各種媒体で執筆中。