先週のJRA2歳戦は重賞レースこそ行われなかったものの、様々なトピックがありました。
2歳種牡馬リーディング争いでは、新種牡馬・スワーヴリチャードが2勝を加算。先週まで勝ち星ではトップだったモーリスをついに抜きました。すでにオープン勝ち馬(コラソンビート=ダリア賞)も輩出しており、今後も目が離せません。
目立つ勝ちっぷりならば、日曜札幌のコスモス賞を6馬身差で制したエコロヴァルツが最初に挙がりますが、2着は福島の牝馬限定戦を勝ち上がってきた馬で、3、4着が未勝利馬であったことを考えると、ややメンバーレベルに疑問も残ります。
これならば未勝利戦とはいえ、土曜新潟2Rを6馬身差で勝ったチェルヴィニアのほうが将来性は確かかもしれません。母チェッキーノ(オークス2着)という良血で、デビュー戦(2着)の3着馬が前出のコラソンビートであることを考えると、血統や経験してきたレースのレベルは保障されています。本馬を新馬戦で破ったボンドガール(次走は早ければG3サウジアラビアRCの予定)ともども、今世代の牝馬クラシック戦線をリードしていくことになりそうです。
ちなみに、土曜新潟5Rでデビュー勝ちをおさめたガルサブランカも将来が楽しみな牝馬です。先週の当欄でもご紹介しましたが、半兄にイクイノックスという超良血馬。直線でタイトなスペースに入り、のびのび走れたのはラスト250mくらいだったため着差は1馬身半差にとどまりましたが、レース上がり2F10.8→11.2秒のなか余裕をもって抜け出してきたのですから、その切れ味は一級品です。次走以降も要チェックです。
さて、注目馬が続々と勝ち上がっている新潟の新馬戦。今週は日曜5R(芝外1800m)でデビュー予定のダノンマカルー(田中博)をご紹介したいと思います。
▲田中博康厩舎のダノンマカルー
2023/08/15 (火)
トピックが豊富だった先週の2歳戦。今週の注目新馬は?/東スポ・藤井記者の“若駒”生情報!
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藤井真俊
東京スポーツ新聞社・レース部記者。昭和55年4月8日生まれ、埼玉県出身。美浦トレセンで毎週取材を続け、蛯名正義調教師や三浦皇成騎手のコラムを担当するほか、週末には予想コラム「ザ・飲ンフィクション」を連載中。「BSイレブン競馬中継」「ラジオ日本 土曜競馬実況中継」解説者。そのほか雑誌「Number」やキャロットクラブ会報、netkeibaなど各種媒体で執筆中。