東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回はフィリーズレビュー&アネモネSの振り返りと、スプリングSの注目馬について。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は日曜に阪神でGII・フィリーズレビュー、中山でリステッド・アネモネSと、2つの桜花賞トライアルが行われましたが、役者揃いの3歳牝馬戦線において“新星登場”というほどのインパクトはありませんでした。
まずはフィリーズレビュー。勝ったのは11番人気の伏兵・エトヴプレ。押し出されるようにハナに立つと、直線では外から迫る1番人気・コラソンビートの追撃を3/4馬身差凌ぎました。阪神JFの3着馬を負かしたのですから一定の評価は必要でしょうが、騎乗した藤岡佑騎手は『乗った感触では1400がギリギリ』とのジャッジで、マイルへの距離延長は微妙な印象。
春初戦を落としたコラソンビートも含めて、それほど“桜”の香りは漂いませんでした。
一方、アネモネSはキャットファイトが2着テウメッサの追い上げをクビ差凌ぎましたが、同馬の戦績(阪神JF・10着→フェアリーS・6着)を考えると、やはり桜花賞では一枚落ちる印象があります。
本番の桜花賞(4月7日)まで約1か月。阪神JFの1、2着馬(アスコリピチェーノ、ステレンボッシュ)に、アルテミスS勝ちのチェルヴィニア、クイーンC勝ちのクイーンズウォーク、そして賞金的には微妙ながらデビュー戦でチェルヴィニアやコラソンビートを負かしたボンドガールらが首位候補となりそうです。
さて、今週は皐月賞トライアルのGII・スプリングSが日曜中山で行われます。かつてはミホノブルボン、ナリタブライアン、ネオユニヴァースやメイショウサムソンと言った名馬が、ここをステップに活躍しましたが、近年はイマイチ。本レースを経由してクラシックを制したのは2018年のエポカドーロが最後となっています。
しかし、当欄で何度も書いているように現3歳世代の牡馬は確たる主役不在の混戦ムードだけに、ここから新たなスターが出現しても不思議はありません。