東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回はオークスの振り返りと日本ダービー出走馬の最新情報です。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は日曜東京で牝馬クラシックの第二冠・オークスが行われました。勝ったのは2番人気のチェルヴィニア。桜花賞では13着に沈みましたが、今回は主戦・ルメール騎手に戻って反発してみせました。
道中はライバルの桜花賞馬・ステレンボッシュを前に見る形で折り合いに専念。直線を向いてから外に持ち出すと、すぐには仕掛けずジワリと進出。ラスト300メートルからエンジン全開で追うと、先に抜け出したステレンボッシュをゴール前できっちりとらえました。
この木村厩舎とルメール騎手の組み合わせは、イクイノックスなどでもおなじみの名コンビ。ルメール騎手が怪我で不在の期間は同厩舎の成績も冴えませんでしたが、今月に入って復帰すると厩舎の成績も上昇。とりわけ先週はチェルヴィニアのほか、土曜東京9Rのカンティアーモ、同11Rのプレサージュリフトなど大爆発でした。
“血を育むのは人”とは亀谷サロンでもおなじみですが、まさに“人”の力を感じさせたオークスでした。
桜花賞馬のステレンボッシュは惜しくも2着。チェルヴィニアよりもロスの少ないコース取りで、直線でも内からうまく抜け出しましたが、ゴール直前で差されてしまいました。
モレイラ騎手からの乗り替わりで今回は戸崎騎手の手綱でしたが、ソツのない立ち回りで力は出し切りました。とはいえ道中落鉄のアクシデントがあったことを考えると、決して力負けとは言えず、今後の再戦が楽しみになりました。
さて今週は日曜東京で、いよいよ世代の頂点を決める日本ダービーが行われます。無傷の3連勝で皐月賞を制したジャスティンミラノの二冠達成なるかが焦点ですが・・・、私が取材する関東の伏兵陣も、虎視眈々と逆転を狙っています。