東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週の新潟2歳S振り返りと、今週末の札幌2歳Sの注目馬について。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は日曜新潟でGIII・新潟2歳Sが行われました。近年、セリフォスやアスコリピチェーノなど、後のGI馬も送り出している注目レースです。
今年は6番人気の伏兵・トータルクラリティが好位の外め追走からラスト2Fで先頭、直線では外から迫ったコートアリシアンとの追い比べを半馬身差制し、重賞初制覇を飾りました。
バゴ産駒の牡馬で近親にはスルーセブンシーズ。『しぶとさを活かしたかった』(北村友騎手)との言葉通りのレース運びで、良発表ながら水分を含んだ馬場も味方した印象ですが、それでいて1分34秒2の勝ちタイムは近5年で3番目。及第点の評価が与えられそうです。
が、それ以上に“負けて強し”の印象だったのは2着コートアリシアンです。直線では外から一旦、先頭に立ったものの、最後はトータルクラリティに内から差し返されて2着。しかしスタートで出遅れたうえに、道中は終始掛かり通し…。
大敗もやむなしの形から大いに見せ場を作っての2着は、能力の高さの証明と言えそうです。大きな課題も残った一戦でしたが、今後の修正次第では面白そうな1頭です。
さて、今週は土曜札幌でGIII・札幌2歳Sが行われます。こちらも桜花賞馬・ソダシのほかジオグリフ(皐月賞)やドゥーラ(オークス3着)など、近年の勝ち馬はその後のクラシックでも活躍しており、今年も目が離せません。