東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週のアイビーS振り返りと、今週のアルテミスSについて。さらに今週デビュー戦を迎えるアーモンドアイの初仔アロンズロッドについても。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は土曜東京でリステッド・アイビーS(芝1800m)が行われました。過去10年の勝ち馬にはソウルスターリング、クロノジェネシス、ドウデュース。敗戦馬からもペルシアンナイトやアスクビクターモア、レガレイラといったGI馬を送り出している出世レースです。
勝ったのは3番人気のマスカレードボール(牡、手塚)。3番手で脚を溜めると、直線では逃げた2番人気シルバーレインの内を突いて差し切りました。
ドゥラメンテ産駒で、半姉は屈腱炎のため先日引退が発表されたばかりのマスクトディーヴァという血統馬。後方からの差し切りだったデビュー戦とは一転して、今回は好位から抜け出すセンスを披露しました。初戦からプラス12キロだった馬体にも好感。今後も活躍が見込めそうです。
2着は先週の当コラムでご紹介したピコチャンブラック(牡、上原佑=父キタサンブラック)。2番手から直線ではシルバーレインの外に持ち出して脚を伸ばしましたが、内から抜けた勝ち馬には1馬身半及びませんでした。
とはいえ、こちらも逃げ切りだった初戦と違って、控える形からでも好走できたのは収穫。馬体重も14キロと増えていました。決して悲観する必要はないでしょう。
ここから2馬身差の3着にシルバーレイン(母ノームコア)。さらに1馬身遅れの4着がショウナンサムデイ(母ショウナンパンドラ)。それぞれ母がGI馬という良血ですが、現時点での完成度では上位2頭が上回りました。とはいえ5着にはさらに3馬身もの差がついていたことを考えると、今回は相手が悪かっただけ、とも。相手関係ひとつで遠からずチャンスが巡ってきそうです。
ほかでは土曜東京芝2000mで新馬勝ちしたキングノジョー(牡、田中博=父シルバーステート)も要チェック。半兄ジャスティンパレスという血統に加え、同厩のレオンポップやデンクマールと渡り合った調教内容から単オッズ1.3倍の圧倒的支持を集めましたが、その評判に違わぬ楽勝ぶりでした。今後の動向から目が離せません。
さて今週は土曜東京でGIII・アルテミスS(芝1600m)が行われます。過去10年の勝ち馬にはリスグラシュー、ラッキーライラック、ソダシ、サークルオブライフ、チェルヴィニアなどGI馬の名前がズラリ。今後のクラシック戦線を占う上で、絶対に目が離せない超重要レースです。