東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週の朝日杯FS振り返りと、今週デビューを控える注目の新馬について。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は日曜京都で2歳マイル王を決める朝日杯フューチュリティSが行われました。
勝ったのは2番手から抜け出したアドマイヤズーム。直線を向いてすぐに先頭に立つと、そのまま後続を突き放して2馬身半差の完勝をおさめました。上がり3F33秒6は次位より0秒2速いメンバー最速。好位からこれだけの上がりでまとめられては、後続は手も足も出ません。
これで未勝利戦に続き、京都芝のマイル戦で2連勝。半兄のヴィアメント、ダノンブレットは、ともにダート戦を中心にオープンまで出世しましたが、本馬は少々タイプが異なるようです。
とはいえ、レースレベル自体には疑問符もつきます。前後4F48.0-46.1秒のラップバランスは2歳GIらしからぬ超スローペース。決着タイム1分34秒1は、前週の阪神JFより0秒7も遅い記録でした。勝ったアドマイヤズームはともかく、先行策から粘り込んだ組や、後方で溜めたものの勝ち馬より上がりで見劣った組の評価は難しいところ。
折り合い面を敗因に挙げたアルテヴェローチェ(1番人気5着)や、トータルクラリティ(3番人気13着)など、不完全燃焼に終わった馬たちもいたようですが、まだ来年のクラシックの輪郭はハッキリしてきません。
さて今週は有馬記念ウィーク。2歳GIは来週のホープフルSまで“中休み”となりますが、今回はデビュー控える注目新馬をご紹介したいと思います。