東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回はセントポーリア賞の振り返りと、今週日曜東京のゆりかもめ賞について。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
藤井真俊記者の最新記事や予想等はWebサイト「東スポ競馬」でご確認ください。
先週は3歳重賞こそ行われませんでしたが、土曜東京でリステッド・クロッカスS、土曜京都で1勝クラスの白梅賞、日曜東京で1勝クラスのセントポーリア賞と、3鞍の特別レースが行われました。
とはいえ土曜のクロッカスS、白梅賞に関しては、ともにスローペースの前残り決着。勝ち馬がそれぞれ逃げ切りだったことも含めて“凡戦”の感は否めません。むしろ展開不向きに終わった敗戦馬の中にこそ、今後注目すべき馬が隠れているかもしれません。
一方、日曜のセントポーリア賞では先週の当欄でもご紹介したエネルジコが強い勝ちっぷりを見せてくれました。
スタートで後手に回って道中は後方のインから。直線では前が壁となって外へと持ち出され、のびのび走れたのは正味2F程度でしたが…、そこからが圧巻。一気に前を捕らえると、最後は流す余裕すら見せて1馬身1/4差勝ち。上がり3F34秒0は、レース上がりを0秒8も上回っていました。
父はドゥラメンテで、母エノラは2010年の独オークス馬。これで無傷の2連勝となっただけに、今後の動向から目が離せません。
さて、今週は日曜京都でGIII・きさらぎ賞。過去にスペシャルウィークやネオユニヴァース、サトノダイヤモンドらを送り出している出世レースですが、今年は関西馬が中心で、関東馬は道営出身のサウンドバッハが1頭登録しているだけ。“取材”という意味では関東記者には縁遠いレースとなってしまいました。
そこで今回取り上げたいのは、日曜東京の1勝クラス・ゆりかもめ賞(芝2400m)です。ダービーと同じ条件で行われるレースでもあり、ブラストワンピースやスキルヴィングなど、素質馬がここを勝って後の出世に繋げました。