東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週のチャーチルダウンズC振り返りと、今週の桜花賞展望です。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
藤井真俊記者の最新記事や予想等はWebサイト「東スポ競馬」でご確認ください。
先週は土曜阪神でGIII・チャーチルダウンズCが行われました。勝ったのは2年目の吉村騎手が騎乗したランスオブカオス。道中は好位でなだめつつ控える形。直線ではなかなか進路が見つかりませんでしたが、最後は馬の間の狭いスペースを割って抜け出しました。鞍上の冷静さに加えて、タイトな形を苦にしない馬の根性も光りました。
これでランスオブカオスはデビュー4戦して1、3、3、1着。自身の堅実な走りが光る一方で、朝日杯FSとGIII・きさらぎ賞では敗れていることから、先着を許したアドマイヤズームやサトノシャイニングなど、既成勢力の“格上感”も増す結果となりました。
さて今週はいよいよ桜花賞。2週前の当コラムでも書いたように、やはり主役はアルマヴェローチェ。昨年の2歳女王で、阪神JF以来の実戦となりますが、当時4着のショウナンザナドゥが今年に入ってGII・フィリーズレビューを、14着クリノメイがGII・チューリップ賞を制したことで、戦わずして評価を上げることになりました。
とはいえ、阪神JFのその他の上位勢を見ると、2着ビップデイジーがチューリップ賞で3着、5着スリールミニョンがチャーチルダウンズCで4着、6着コートアリシアンがGIII・クイーンCで4着と、微妙な成績。必ずしもアルマヴェローチェが絶対的な存在とも言えないでしょう。