東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週のスイートピーS、プリンシパルSの振り返りと、今週日曜東京で行われるNHKマイルCの注目馬情報です。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は土曜東京でスイートピーS、日曜東京でプリンシパルSと、2つのクラシック・トライアルレースが行われました。
1勝馬中心のメンバーで行われたスイートピーSは、ルージュソリテールが勝利。脚を余して消化不良に終わったチューリップ賞(GII)・6着の鬱憤を晴らしましたが、前後4F47.9-45.8秒のスローペースを2番手から抜け出した内容や、2着馬との3/4馬身差には、さほどのインパクトはありませんでした。
本番のオークスでは再度の関東遠征も控えていることを考えると、好走へ向けては超えるべきハードルがいくつもあるように思えます。
一方、プリンシパルSはレディネスがV。スイートピーS同様、1勝馬中心の顔合わせでしたが、こちらの方がインパクトは大きかったように思います。
道中は後方2番手でじっくり構える形。前後5F60.6-58.7秒のスローペースを考えると不利なポジションでしたが、直線で迷わず内に突っ込むと、狭いスペースからスルスルと抜け出して差し切りました。
上がり3F33秒2は、レース上がりを1秒5も上回る切れ味。横山典騎手の鮮やかな手綱さばきが光ったとはいえ、同馬はデビュー戦でも“イン突き”を炸裂させており、馬混みを苦にしない根性やセンス、瞬発力には目を引くものがあります。
キャリア2戦目の弥生賞(GII)は中山コースと稍重馬場を苦にして8着に敗れましたが、切れ味の活きる東京コースは最適な様子。先週の青葉賞同様、今年はダービートライアルが例年より1週繰り上がったことも、関西馬である同馬にとっては追い風となるはずです。何事もなくダービーに駒を進めてくるようなら、惑星候補となりうるかもしれません。
さて今週は日曜東京で3歳マイル王を決めるNHKマイルCが行われます。朝日杯FSを制した2歳王者・アドマイヤズームを筆頭に、そのアドマイヤをニュージーランドT(GII)で負かしたイミグラントソング、チャーチルダウンズC(GIII)の勝ち馬ランスオブカオス、桜花賞4着のマピュースなど、マイル実績馬が多数集結しました。