東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週のNHKマイルCの振り返りと、国枝栄厩舎からデビュー予定の2歳馬情報です。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は日曜東京で3歳マイル王を決めるNHKマイルCが行われました。
確たる逃げ馬不在のメンバー構成。ペースは落ち着くとの見立てもありましたが、序盤にランスオブカオスが押し出されるようにハナに立つと、外からジワリとトータルクラリティ、さらに外からヴーレヴーと、次々と主導権を握る馬が変わる展開に…。
結果、前半4Fは44.6秒、上がり4Fが47.1秒という“激流”となりました。いち早く控えたランスオブカオスが先行勢では唯一、5着と踏ん張りましたが、それを除けば1着~10着まで3角7番手以下の差し馬が独占。人気どころでは3角3番手のアドマイヤズーム、4番手のイミグラントソングが激流に飲み込まれる形となりました。
1分31秒7の高速決着。3頭横並びの大接戦を制したのは9番人気の伏兵・パンジャタワーでした。中団のポジションがハマったとはいえ、3~4コーナーで外々を回ったことを考えると、着差以上の快勝。タワーオブロンドン産駒で戦前は陣営からもマイルの距離の克服がポイントに挙がっていましたが、今回はスピード能力の問われる高速決着も味方をしたように思います。
アタマ差2着はマジックサンズ。道中は後方2番手でじっくり待機。直線ではインを突いて伸びて、展開面、コース取りともにロスのない完璧な立ち回りを見せました。武豊騎手の騎乗ぶりも光っただけに、悔しいアタマ差負けでした。
そこからハナ差の3着のチェルビアットも立派。中団の馬群から、直線でも狭いスペースを割って伸びてきました。同馬は桜花賞6着からの転戦で、同じく桜花賞組の7着マピュースともども、3歳牝馬のクオリティを示す結果ともなりました。
さて今週は来週のオークス、再来週のダービーの前の小休止。そこで今回はひと足先に、2歳馬情報をお届けしたいと思います。
今回取り上げたいのは来年2月で定年する国枝栄厩舎からデビュー予定の若駒たち。