東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回はオークスの振り返りと、日本ダービーの注目馬情報です。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
藤井真俊記者の最新記事や予想等はWebサイト「東スポ競馬」でご確認ください。
先週は日曜東京で牝馬クラシックの第二冠・オークスが行われました。前後5F60.0-60.1秒の平均ペース。直線では各馬が馬場の内外に広がっての追い比べとなり、最後は外から追い込んだカムニャックが、アルマヴェローチェとの叩き合いをアタマ差制しました。
“王道”の桜花賞組ではなく、トライアル・フローラS組の優勝は、2021年のユーバーレーベン以来。スタート後はやや行きたがる素振りを見せたものの、何とかなだめて折り合いに専念。「本当はもう少し前でレースをしたかったですが、引っ掛かって消耗するかも…と思って我慢させました」との鞍上・シュタルケ騎手の状況判断が光りました。
ブラックタイド産駒で、曾祖母には1995年のオークスを制したダンスパートーナーという血統構成。30年の時を経て、“約束の地”でオークス馬の遺伝子が花開きました。
桜花賞組ではアルマヴェローチェが2着と気を吐きました。好位のインで脚を溜めると、直線では馬の間を割って一旦は先頭。大いに見せ場を作りました。桜花賞に続く銀メダルとはなりましたが、世代トップクラスの実力の持ち主であることは間違いありません。
一方、1番人気のエンブロイダリーは9着。「直線を向くまで引っ掛かって、落ち着くところがなかったです」とルメール騎手が語ったように最大の敗因は折り合い面。いささか距離が長かったようです。
さてオークスの終了と同時に、昨シーズンの『東スポ競馬×亀谷競馬サロン“POGドラフト会議”』も最終結果が出ました。順位は
1位 三嶋まりえ記者
2位 藤井真俊記者
3位 松浪大樹記者
オークスの前までは桜花賞馬・エンブロイダリー擁する藤井がトップでしたが、カムニャックを三嶋記者が指名していたため大逆転となりました。ちなみに、カムニャックは昨年のドラフトで三嶋記者と松浪記者が競合して抽選を行った馬でしたから、最終順位ほどの差はない、なかなかレベルの高い戦いだったように思います。
そんなわけで今週はいよいよ日本ダービー。構図としては絶好調のレーン騎手が乗る皐月賞馬・ミュージアムマイルvsリベンジを狙う皐月賞2着馬・クロワデュノールといった様相。ともに関西馬だけに、関東記者の自分としては“一角を崩せる馬はいるのか?”が取材のテーマとなっています。